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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第139回】この高音質でまさかの6千円! 驚愕の価格破壊イヤホンRHA「S500」

公開日 2015/12/18 10:00 高橋 敦
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■あのころの僕はまだ知らなかったんだ。このイヤホンが6,000円だなんてことを…

年に何回か、目の前に10〜20モデルほどのイヤホンをずらっと並べられて「さあぜんぶ聴いてください」と言われる仕事がある。するとやはり毎回いくつかは特に印象に残るモデルがあるものだ。良くも悪くも。

で、この秋口のその機会で、よい意味で強く印象に残ったのが今回紹介するこちらRHA「S500」だ。

シンプルな円筒形をベースにしつつ斜めのカットと仕上げのよさが光る

そしてコンパクト。下のマットの目盛りは1cm区切り

実は前述の取材の時点では、発表前だったりしてそれぞれのイヤホンについての情報が出揃っていないことも多く、このモデルも特に情報を知らないままに実物を見て確認して聴いたのだが、後ほどに希望小売価格税抜5,900円と知って驚いた! まず前掲の写真を見ていただいてわかるように、これもう「安っぽくない」ではなく「高級感がある」ってレベルの仕上げのよさだ。

よい感じに荒いヘアライン仕上げ

工作精度的なものもかっちりとしているように感じられる

この筐体は軽量アルミニウム合金製とのこと。RHA、従来モデル「T20」等でステンレスを金属粉末射出成形、その他のモデルでもステンレスやアルミを切削成形しているなど、金属筐体の扱いには慣れているメーカーではある。それにしても6,000円のモデルまでもがこの仕上げの良さとは驚いた。

またこのイヤホンはかなりコンパクト、かなりスリムなタイプでもある。具体的な口径は記載されていないが「マイクロダイナミックドライバー」を搭載とのことだ。そのスリムさのおかげで耳の奥まで押し込んで装着できて遮音性も高く、軽量さと合わせて装着も安定。また装着中はイヤホン自体が目立たない。

プラグも精密加工&コンパクトな金属製。ケーブルも耳周りは細身に仕上げ、それより先は絡みにくそうなファブリック仕上げという適材適所の配慮っぷり。

小型筐体の下側にはほんの小さなものだが、音響調整用のポートかな?という穴がある

プラグだけ見てもかっこいいレベル

本体のみならずイヤーピースも充実。薄すぎず厚すぎず適度な柔軟性でよくフィットする…それが大量に付属!

この出来の良いイヤーピースが…

どどーん!と付属

次ページさっそく音質チェック! 価格帯の基準を再定義してしまうその実力

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