【特別企画】大型機器用モデル「WB-60」と専用アタッチメントの効果をチェック

話題のインシュレーター「ウィンドベル」の効果を貝山知弘が自宅試聴室で試す!

貝山知弘
2015年06月22日


振動遮断と風鈴効果を併せ持つインシュレーターとして大きな話題となっているウィンドベルのインシュレーターに本誌評論家の貝山知弘氏が興味を抱いた。「ぜひ自宅のスピーカーFOSTEX G2000aで試してみたい」という要請を受けた編集部は、4個で80sまで対応できる大型バージョンの「WB-60」とこれを固定するためのアタッチメントを8個手にし、いざ鎌倉へ。自身の試聴室〈ボワ・ノアール〉にてその効果を体験していただくことにした。その結果やいかに!? ぜひともお楽しみいただきたい。

■本誌試聴室で効果は確認済み。自宅スピーカーで試したくなる


ウィンドベルというインシュレーターの効果については、本誌の試聴室での実験に立ち会っていた。スピーカーを乗せるボードの下に4個設置したときの音質向上の効果はかなり大きく、充分に納得できるものだった。

Wind Bell「WB-60」 ¥100,000(4個1組)/¥55,000(2個1組)

しかし、インシュレーターの上にさらにボードを乗せるという設定の仕方には違和感があった。私がリファレンスとしているスピーカーはフォステクスのG2000aで、もともと大きな土台がついた床置きスピーカーだったので、その下にさらにボードとインシュレーターを設置するというセッティングには賛成できなかった。

貝山知弘氏の自宅試聴室〈ボワ・ノアール〉。今回は2ch再生時に使用しているFOSTXのスピーカー〈G2000a〉2本にWB-60を設置してその効果を体験した

今回、発売されたWB-60は耐荷重が大きくなった製品。これならG2000aの下に直に設置できるはずである。そこで編集部からWB-60のテストをしてほしいとの誘いを受け、早速それに飛びついた。

■WB-60を直接設置 − 響きが聴きやすくなるが解像度や切れ込みが欲しい


G2000aの脚の部分は、スパイクは使用せず、平たい金属製の丸い脚が4個ネジ止めされている。これを取り外し、そこにWB-60を4個置くことにした。スピーカーを支える部分とWB-60の寸法が適合し、スピーカーの安定性はいい。

G2000の純正スパイクを外し、WB-60専用のアタッチメントを取り付ける。スピーカーを寝かさない限り、一人では決して作業できないので、ご注意願いたい

この状態でディスクを聴いてみると、音質がかなり大きく変化したことが分かった。倍音が豊かとなり、全体にソフトで歪みの少ない美しい響きにシフトしている。

これまでは、ヴァイオリンの弦の高音のテンションが高く、高音が突っ張って聴こえる傾向があったが、ウィンドベルを加えたことで弦の突っ張りが適度に抑えられ、耳を刺激することがなくなっていた。全体に響きが聴きやすく美しい芳香に変化するが、演奏細部の解像度が後退している傾向がある。低音源の音の締まりも柔らかとなり、切れ込みのいい響きが後退している。

■専用アタッチメントで固定 − いままで取りきれなかった混変調歪みが見事に消えた


本来持つ解像度や切れ込みを維持しつつ、欠点だけを修正できないか? そこでWB-60専用のアタッチメントをG2000aにネジで取り付け、その下にWB-60を装着。完全に密着させることにしたのだ。

WB-60専用のアタッチメント「WB-60/AT」(\28,000/4個1組)。取り付けネジは多くのスピーカーに対応できるようにあらゆるサイズが付属される

これを行った時のサウンドは完成度が極めて高く、スピーカーの解像度と音の締まりをさらに高め、いままで取りきれなかった混変調歪みまでも消去してくれた。

アタッチメントを装着した上でWB-60と見事に合体。横に就いている六角で完全に固定することができる

この歪みはアンナ・ネトレプコのCD『ヴェルディ・アリア集』(グラモフォンUCCG-1635)で現れていた。このディスクでネトレプコはスピントの役どころを歌った絶唱だ。歌劇マクベスからでは、ネトレプコの強い声の魅力が存分に味わえるが、今までの再生では、その強い歌唱にうっすらと乗る歪みがあったのだが、この視聴ではそれが見事に消えているのだ!

■1台100万円を超える超高級スピーカーに変貌する


いままではこれは録音時のオーバーレベルが原因だと思っていたのだが間違いで、強い歌唱の響きが床の振動に出会って混変調歪みが発生していたのだ。それがスピーカーとWB-60を一体化したことで見事に取り去られたのだ。

WB-60を取り付けたG2000aは、本来持てる能力をさらに発揮してくれるようになったのだ。G2000aは1台68万円のスピーカーである。今回のWB-60+アタッチメント一式の合計は12万8,000円。それでこれだけの音質向上が図れることを考えるとその答えは言うまでもない。

その日今まで聴いたCDを聴きまくったが、どのディスクをかけた時でも音質の向上を認知することができた。この組み合わせで得られたのは1台100万円を楽に超える超高級スピーカーとなったのだ。この部屋にWB-60が導入されることは間違いないと思っていい。