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カジュアルながら本格派

ゼンハイザーから新ヘッドホン「URBANITE」登場 − そのサウンドと使い勝手に迫る

公開日 2015/02/20 10:33 中林直樹
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ヘッドホンは音楽を耳にダイレクトに届けるための装置だ。機能としてはたったそれだけである。無論、音楽が聴こえれば良いわけではない。耳へのフィット感も重要な要素だ。外に持ち出すならコンパクトで、デザインの優れたものを選びたい。そんなニーズがあるからこそ市場は沸騰しているのだ。こうして俯瞰してみると、「音楽」を聴く環境がヘッドホンによってかつてない領域に導かれているのがわかる。

ゼンハイザーはそんなシーンを牽引しているブランドである。これに異論を唱える人はいないだろう。オーバーヘッド型ではHD800を頂点として、DJ用やワイヤレスタイプもラインアップする。

2012年に登場したポータブルタイプのMOMENTUM(モメンタム)は、特に印象深いシリーズである。ナチュラルな音色と、シンプルなデザインが調和。シックな配色やマットな触感も魅力のひとつである。ビビッドなカラーを纏ったオンイヤータイプのMOMENTUM On-Earも追加され、シリーズ全体でヒットし続けている。カナル型イヤフォンのMOMENTUM In-Earも近頃その仲間に加わった。

シーンを牽引するゼンハイザーから新シリーズ「URBANITE」登場

さて、そんな勢いあるゼンハイザーから新製品「URBANITE」(アーバナイト)および「URBANITE XL」が姿を現した。前者がオンイヤーで後者がアラウンドイヤータイプという仕様である。特長的なのは両者共通のカジュアルな佇まいである。

ゼンハイザー「URBANITE」


ゼンハイザー「URBANITE XL」

カラーバリエーションはブラック、デニム、サンド、プラム、ネーションの5色を用意。ハウジングをヘッドバンド先端の開口部にマウントし、スライドさせることで装着感を調整するというユニークな構造を採用している。

URBANITE(左)とURBANITE XL(右)のサイズ感を比較

URBANITE XL(左)はアラウンドイヤー、URBANITE(右)はオンイヤータイプ


ヘッドバンドの開口部をスライドさせる機構を採用している

デザイン性の高さと堅牢さを両立したのはゼンハイザーならでは

ヘッドバンドの外側にはファブリックが取り付けられており、これがカジュアルなイメージを一層押し上げている。裏側は柔らかなスポンジ素材が採用されている。折りたたみも可能。また、ケーブルは左片出しで着脱できる。

ヘッドバンド部表面はファブリック素材を採用

ヘッドバンド裏側は柔らかなスポンジで装着感は良好だ


URBANITE XLを折りたたんだところ

URBANITEはさらに小さく折りたたみでき、持ち運びしやすい


ケーブルは左側の片出し仕様

ケーブルは着脱式だ

こうして記すとデザイン至上主義的な製品だと思われるかもしれない。しかし、そこはゼンハイザー。ハウジングやヘッドバンドにはステンレスやアルミニウムを使用し、ラフな使用にも耐えうるよう配慮されている。前述のスライド機構の搭載も、その理由があってのことだろう。普段使いするものだからこそ、デザインと堅牢性の高さの両立は不可欠である。

折りたたみのためのヒンジも頑強な造りだ

随所に金属パーツを用いている。カジュアルだけでない、ゼンハイザーならではの高級感にあふれた仕上げだ


それでは、次ページからその音質をじっくりとチェックしてみよう。

次ページURBANITEの音質をじっくりチェック!

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