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角田郁雄のオーディオSUPREME

【第4回】これぞプレミアム・スモールオーディオ。SOUND WARRIOR「SW Desktop-Audio」を聴く

公開日 2014/11/27 18:13 角田郁雄
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角田郁雄氏がハイエンドからスモールオーディオまでを実際に使い、その魅力をレポートしていく「角田郁雄のオーディオSUPREME(シュープリーム)」。第4回は城下工業が手がけるオーディオブランドであるSOUND WARRIORのデスクトップオーディオ、SW Desktop-Audioシリーズをレポートする。

CDトランスポート「SWD-CT10」¥55,000(税抜・右上)、USB-DAC「SWD-DA10」¥67,000(税抜・左上)、真空管バッファー内蔵D級アンプ「SWD-TA10」¥49,000(税抜・左下)、クロック・ジェネレーター「SWD-CL10」(価格未定・右下)

妥協なき“スモールオーディオ”を自宅試聴室に導入する

本連載の第1回目におけるCHORD「Hugo」のレビューで書いたように、“スモールDAC”や“スモールアンプ”が好きだ。優れたサウンドとデザイン性を兼ね備えたモデルに巡り会うと、つい自宅に招いてしまう。私の試聴ルームには大型のハイエンドオーディオもあるが、そこにチャンピオンはいない。それぞれのブランドの技術、音づくり、デザインを楽しんでいる。そしてハイレゾ再生が進化してきた今、“プレミアム・スモールオーディオ”と呼び得る製品が登場してきていることは注目に値する。私はこうしたモデルにも夢中になってしまう。

今回、私のところに来てくれたスターは、SOUND WARRIORのデスクトップオーディオ・シリーズ“SW Desktop-Audio”の4モデル。CDトランスポート「SWD-CT10」、USB-DAC「SWD-DA10」、真空管バッファー内蔵D級アンプ「SWD-TA10」、そして来年2月発売予定の、0.5ppmの高精度水晶発振器を搭載するクロック・ジェネレーター「SWD-CL10」だ。

角田氏宅の1Fリスニングルームに設置されたSW Desktop-Audioシリーズ

CDトランスポート、DAC、D級アンプに加えクロック・ジェネレーターも登場予定

アクリル製のフロントパネルときめ細かなヘアライン仕上げのボディが何とも素敵である。CDトランスポート「SWD-CT10」はCDを水平に入れるスロット・イン・ローディング方式。内部にサンプリングレート・コンバーターを内蔵しているので、SRCスイッチで44.1kHz〜192kHzまでアップサンプリングを行うことが可能だ。特に中高域の倍音の再現性が変化し、音質をカスタマイズできるところが楽しい。

USB-DAC「SWD-DA10」はバー・ブラウン製の32bit型DACチップ「PCM1795」と非同期型USBレシーバーを搭載し、USB再生で192kHz/32bitまでのPCMと2.8/5.6MHzのDSDに対応する。その他に光デジタル、同軸デジタル、アナログ入力を各1系統装備する。

CDトランスポート「SWD-CT10」とクロック・ジェネレーター「SWD-CL10」を組み合わせたところ

この両モデルの大きな特徴となるのは、BNCのワード・クロック入力を装備することだ。来年2月発売予定のクロック・ジェネレーター「SWD-CL10」から高精度クロックをCDトランスポートとDACに伝送すると、スタジオにおけるプロ機器のようにクロックを完全同期してCDを再生することが可能になる。さらに「SWD-CL10」の44.1〜192kHzの6つのサンプリングレート・スイッチのいずれかを選択すると、CDトランスポートとDACがそのクロックをマスターとして、スレーブ・ロック(マスタークロック同期)する仕組み。クロック・ジェネレーターというと難しさを感じるかもしれないが、取扱説明書を一読すれば、簡単に接続できる。なお、SWD-CL10には10MHzクロックを外部入力することも可能だ。

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