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最新シリーズ「Performance」についても話を聞いた

独ULTRASONE本社で「Editionシリーズ」の製造現場を見た − その驚くべきクラフトマンシップとは?

公開日 2014/11/14 11:24 山本 敦
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本社工房にて「Edition」はハンドメイドで組み上げられていく

昨年完成したばかりの真新しい社屋の一角に広々とした工房が構えられている。こちらでEditionシリーズの組み立てと品質管理を担当するのは日本人スタッフの小野寺容子さんだ。シリーズの販売が好調に推移して、生産能力が求められるようになった2012年秋頃に、小野寺さんがULTRASONEの一員に加わった。

「日本のユーザーの皆様の フィードバックは製品の品質向上にとても参考になります」と語る、ウルトラゾーンの小野寺容子さん

「ヨーコは手先が器用で作るスピードが速く、彼女のおかげでモノづくり全体の細かな部分にも気が配れるようになりました。ヨーコの“ジャパニーズ・アイ”にはドイツ人に見えないモノが見えているのです!」とCEOのマイケル・ウィルバーグ氏も絶賛するほどだ。

ULTRASONE本社にて


ウルトラゾーン本社の広々とした工房。ここでEditionシリーズをはじめ上位モデルのヘッドホンがハンドメイドで組み上げられる


Edition 5の内部シャーシ。ドライバーを斜めに傾けて配置する「S-Logic EX」のレイアウトがよくわかる

繊細なレーザーカッティングによる模様を施したEdition 8 Juliaのハウジング


左写真はEdition 10のヘッドバンドにハウジングを装着したところ。小野寺氏によれば「マットコートのルテニウム製ハウジングに指紋がつかないよう集中力が必要」なので、Edition 10の組み立てが最も大変なのだという。右写真はEdition 10の組み立て作業を行っているところ


組み立て途中のEdition 8 Julia。ヘッドバンドも専門のパートナー企業が製造したパーツが納品される

Edition 8のプレートにドライバーユニットを装着したところ


Editionは製造時にわかる音質などの個体差も一つずつノートに記録保管され、後に問い合わせがあった際に的確な対応ができるようシリアル管理されている

本社工房スペースの壁一面にパーツのストレージが並ぶ。EditionシリーズやSignatureシリーズ、イヤホンのiQシリーズなどが熟練のスタッフたちによって組み立てられている


プロダクトのパッケージもスタッフが一箱ずつ丁寧に組み立てる



そしてこの本社訪問では、ULTRASONEの最新ヘッドホン「Performance」シリーズを日本での初公開に先駆けて、確認することができたのである。

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