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<山本敦のAV進化論>第20回

超高精細WQXGA有機ELタブレット「GALAXY Tab S」レビュー − 10型/8型両方でAV機能を試す

公開日 2014/08/13 13:46 山本 敦
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GALAXY Tab Sは6月にアメリカで開催されたローンチイベントで発表されたサムスンの新しいAndroidタブレット。スマートフォンの「GALAXY S」シリーズと同様、フラグシップの証である「S」をシリーズ名に冠したプレミアムモデルだ。ラインナップは10.5インチと8.4インチの2機種。日本国内では8月1日からWi-Fiモデルが発売されている。

GALAXY Tab S/10.5インチのホワイトモデル

GALAXYシリーズのモバイル端末は、これまで日本国内では大手通信キャリアを通して販売されてきたが、今回はじめてサムスンが独自の販売網により、サムスンブランドの製品として展開する。10.5インチモデルの市場想定売価は5万円台後半。アップル「iPad Air」のWi-Fi/32GBモデルの販売価格が58,800円(税抜)であることから、恐らく画面サイズや機能の面でもライバルに位置づけられるだろう。なお8.4インチモデルの市場想定売価は4万円台半ばだ。

今回は10.5インチと8.4インチの両モデルを借り受けることができた。GALAXY Tab Sシリーズ2モデルについて、動画や音楽再生、そのほか様々な機能でハンドリングしながら、気になるオーディオ・ビジュアル系のスペックや機能の使い勝手をレビューしよう。

サムスンの最新プレミアムタブレット「GALAXY Tab S」のWi-Fiモデルが日本で発売された


■GALAXY Tab Sシリーズ共通の特徴

GALAXY Tab Sシリーズの大きなハイライトは、WQXGA(2,560×1,600画素)の有機ELディスプレイ(Super AMOLED)を搭載したこと。Adobe RGBのカバー率を90%以上とした色再現性の高さを特徴としている。コントラスト比は約10万対1とし、”従来の高精細液晶の約100倍”を謳っている。

CPUには自社製のARM系プロセッサー「Exynos 5 オクタコア」を採用。高速処理性能を持つ1.9GHzのクアッドコアCPUに、省電力性能を特徴とする1.3GHzのクアッドコアCPUを組み合わせることで、処理内容に応じてコアを使い分けて処理性能と省電力の両方を高めた。メインメモリーも3GBと容量を十分に確保したことでマルチタスクの処理能力も向上させている。内蔵ストレージは10.5インチが32GB、8.4インチが16GB。外部記録媒体にはmicroSDカードが利用でき、本体パッケージには32GBのカードが1枚付いてくる。OSはともにAndroid 4.4。

Wi-FiはIEEE802.11acに対応。内蔵するWi-Fiアンテナを2本同時に利用する高速化技術「MIMO」に対応したことで、非搭載機と比べて約2倍となる最大867Mbpsの高速ダウンロードを実現する。内蔵バッテリーは10.5インチが7,900mAh、8.4インチが4,900mAh。ビデオコンテンツが連続で最大約12時間再生できる容量とした。

国内で販売されるカラーバリエーションは10.5インチがホワイトとブロンズの2色。8.4インチはホワイト単色で展開される。純正のブックカバーは本体背面に設けられた2つの穴に装着する。カバーのカラーバリエーションは4色を揃える。


■【8.4インチ】軽快なフットワーク、電子ブックリーダーとしても使いやすい

今回8.4インチのハンドリングは国内未発表のブロンズのカラーバリエーションモデルを特別に借りてテストをしている。上品な外観のデザインにマッチする高級感のある色合いが特徴。国内導入も期待したいところだ。

片手でのホールド感も良い8.4インチモデル

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