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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第90回】「リケーブル」徹底解説! 基礎知識から選び方、聴き比べまで濃密レポート

公開日 2014/06/30 12:53 高橋敦
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■製品選びのポイント:使い勝手

音がよければそれでよいというものではない。装着感、使い勝手、耐久性といった要素も、イヤホンやヘッドホンのケーブルには求められる。

装着感についてはまずやはり、ケーブルの太さや硬さや長さがポイントだ。太すぎて硬すぎて長過ぎるケーブルだと、装着感も取り回しも悪い。ただし装着感等よりも音質を重視して太さや硬さに遠慮がないケーブルもあるし、ユーザーとしてもそれに乗るという選択も、もちろんありだ。

なおケーブルの太さ硬さについては、導体等の内部構造の太さ硬さの他に、ケーブルの外装もそれに大きく影響している。大半を占めるのはシリコンとかラバーとかそういう感じの素材で、柔軟性にも耐久性も優れる。一方で布巻き(繊維)の外装を採用した製品もあり、柔軟性や心地よい手触りが特徴だ。

装着感についてもうひとつ大きいのは、イヤーモニタースタイルのイヤホン向けリケーブルにおける、耳周りの処理。イヤーモニターではタッチノイズ低減や装着の確実性、ステージでの見栄え等を考慮し、ケーブルを耳の上に回す装着スタイルが採用されている。その「耳の上に回す」部分にも各製品の特徴があるのだ。

例えばシュアの純正ケーブルは金属線が入れてあり、その形状保持性によって、耳の周りの形に合わせると自然に固定される。一方で特にそういった仕掛けを持たせず、自然な柔軟性のみで耳の上にフィットさせる方式のケーブルもある。着け心地がけっこう大きく異なるので、この点もしっかり検討してほしい。

Shure純正。耳周りに平たく言えば針金が入っていて、それによって形状が固定される

Beat Audioのこちらは最初からよい具合にカーブしており、それをそのまま耳に回す

端子は使い勝手と耐久性の点でも重要ポイントだ。見た目にも樹脂モールドであったり金属ケースであったり、ちがいはわかりやすいのだが、しかし耐久性については見た目からは判断しにくい。

まず使い勝手の面では、プレーヤーにつなぐ側のプラグがストレート型かL字型か?その大きさは?といったところに注目。ストレートとLのどちらの方が使い勝手がよいかは、組み合わせるプレイヤーや普段の持ち運び方によって変わる。各自考えてみてほしい。プラグの大きさは、ポータブルの場合はもちろん小さい方が使い勝手はよい。

プラグの形状のちがい。まあここは「お好みで」だ

耐久性については前述のように見た目での判断は難しい。耐久性の多くは、その端子の内部まで含めての構造や、ハンダ付け等の組み立ての出来映えによるからだ。ただし端子自体の信頼性という点では、例えばその分野での信頼性において高い評価を受け続けている「ノイトリック社のプラグを採用!」等の説明があれば、それは参考になる。ノイトリックのプラグの信頼性もそうだが、少しばかりコストが上昇してもそれを採用するという姿勢が、その製品全体の信頼性への期待につながる。

Re:Cable SR3はノイトリック製のL字プラグを採用。見た目では判断できないとは言ったものの、これはどう見ても頑丈そう

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