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B&O PLAY「EARSET 3i」レビュー − ロングセラー機が最新スタイルに対応。クリアかつ力強いサウンドを実現

2014/04/30 山本 敦
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モバイルユースにフォーカスしたBang&Olufsenブランド初のイヤホン「EARPHONES」は、本体のウルトラ・ライトウェイト設計に注力したイヤーハンガースタイルのモデルだ。2000年に発売されてから今日まで、ポータブルオーディオの人気が急速に高まってきた時代の中で、14年間にわたりコアラインナップの重責を担ってきた。この「EARPHONES」をベースに、3ボタンのマイクコントローラーを搭載する「EARSET 3i」が、昨年からB&O PLAYのラインナップとして加わった。

デザインを手がけるのはデンマークのインダストリアルデザイナーであるAnders Hermansen氏。同氏はBang&Olufsenのネットワークオーディオシステム「BeoSound 5」や、B&O Playの液晶テレビ「BeoPlay V1」などのプロダクトデザインも手がけてきた。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色が揃う。

スピーカーリスニングのオープンな音場感を実現するため、ハウジングはセミオープンバックとしている。再生周波数帯域は50Hzから20kHz。

イヤーハンガーはシャフトが伸縮して、耳元に装着すればしっかりとフィットして簡単に外れないよう設計されている。

イヤーハンガーはシャフトが伸縮して、耳元に装着すればしっかりとフィットして簡単に外れないよう設計されている。シャフトは360度回転するので、ドライバーが耳穴に対して最適な角度でフィットするようにも工夫されている。歩きながら音楽を聴いてもドライバーの向きがぐらつかないため、一定して高品位なリスニングを楽しむことができる。

ハウジング部は360度回転するので、ドライバーが耳穴に対して最適な角度でフィットするよう調整可能だ

3ボタンのマイクコントローラーを備えている。

セミオープンバックのメリットを活かした、クリアでありながら力強い中低域のサウンドを特徴としている。高域の爽やかな抜け感がとても気持ち良い。アウトドアリスニングで使ってみても、周囲の環境音が飛び込んでくることがほとんどないため、とことん音楽に集中できる。

Astell&Kernの「AK100MK2」をリファレンスに、ジェーン・モンハイトの「The Heart Of The Matter」からの楽曲『Sing』を聴く。バイタリティのみなぎるボーカルだ。アコースティックギターも胴体のハコ鳴りや弦の細やかなタッチを明瞭に再現する。ベースのアタック感とエネルギーは前に押し出しすぎることはないが、しっかりと存在を主張してくるボールドな音だ。iPod touchでCDリッピングの音も聴いてみたが、基本的な音質傾向が変わることはなく、ソースの持つエネルギーをしっかりと引き出してくれるイヤホンだ。



EARSET 3i  Product Data
・価格:¥18,000(税抜)
・カラー:ホワイト/ブラック
・形式:ダイナミック型
・周波数特性:50 Hz - 20.000 Hz 
・質量:22g
・コード長:1m

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