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B&O PLAY「H3」レビュー − どんな音楽もバランス良く再生する安定度抜群のイヤホン

2014/04/30 山本 敦
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B&O PLAY「BeoPlay H3」は、アルミニウムのソリッドブロックから削りだして制作したという、セミオープンバック形式のハウジングを特徴とするカナル型イヤホン。陽極処理を施したハウジングの表面には上質なヘアラインパターンを配置した。ドライバーはダイナミック型で、再生周波数帯域は20Hz〜16kHzをカバーする。

本体内側には音調整用のポートを用意。

本機のノズル部

プロダクトデザインはフラグシップヘッドホン「BeoPlay H6」に同じく、インダストリアルデザイナーのJakob Wagner氏が手がける。ジュエリーのように煌びやかでドレッシーなブラック/アルミニウム/レッド/ゴールドの4色を揃えた。ケーブルは長さ1.2mの固定式で、再生機側のプラグ形状はストレート。iPhone対応のマイク付コントローラーをインラインに搭載している。L/M/S/XSと4サイズのイヤーチップとフライトアダプター、キャリングケースが付属する。

L/M/S/XSと4サイズのイヤーチップとフライトアダプター、キャリングケースが付属する。

精緻で広がり豊かなサウンドを実現した背景には、ハウジングの外側に設けられた26個のベンチレーションポートが特別な役割を果たしている。幾度ものトライ&エラーを繰り返しながら、最高の音響バランスが取れるよう全てのポートがベストな位置に配置されているという。

ハウジングの外側に設けられた26個のベンチレーションポートにより、最高の音響バランスを実現したという

Astell&Kernのハイレゾ対応オーディオプレーヤー「AK100K2」で試聴した。ビル・エヴァンス・トリオの『Waltz for Debby』では演奏の臨場感がリアルに蘇る。低域に対する中高域のパワーバランスが絶妙で、かつ鮮度が非常に高い。ピアノは透き通ったクリスタルのような音色だ。iPod touchで聴いた音は少し繊細な印象を受けたが、ハイレゾの音源を聴くと中低域がカチっと引き締まって分厚さが乗り、堂々とした鳴りっぷりだ。ドライブ力のあるポタアンを加えてみるとさらに良いかもしれない。高域は伸びやかさとシャープさを兼ね備えている。どんな音楽を再生してもナチュラルなバランス感覚を損なわない、安定度抜群のイヤホンだ。



BeoPlay H3 Product Data
・価格:¥23,334(税抜)
・カラー:ブラック/アルミニウム/レッド/ゴールド
・ダイナミック密閉型
・周波数特性:20 Hz - 16.000 Hz
・インピーダンス:18Ω
・質量:12.8g
・コード長:1.2m

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