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高磁力ネオジウムマグネットを備えた9mmドライバーを搭載

デノン“Music Maniac”シリーズのイヤホン入門機「AH-C50MA」をレビュー

2014/04/24 山本 敦
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「AH-C50MA」はMUSIC MANIACシリーズのダイナミック型イヤホン。コンパクトサイズで軽量、コストパフォーマンスも高いエントリーモデルに位置づけられる。

「AH-C50MA」

密閉型ハウジングに新開発の高磁力ネオジウムマグネットを備えた9mmドライバーを搭載。ハウジングはエラストマーとABS樹脂をコンビにした「ハイブリッド・ハウジング」としている。上位モデルの「AH-C120」(関連ニュース)と同様に、音づくりのターゲットは「スタジオクオリティのピュアな原音再生」。振動板前後の音圧バランスを調整しながらクリアなサウンドを実現する「アコースティックオプティマイザー」や、ケーブルから伝わるノイズを効果的にキャンセルする「ラジアルカスケードダンパー」は本機にも採用されている。

ハウジングはエラストマーとABS樹脂をコンビにした「ハイブリッド・ハウジング」を採用

上位モデルと同様に「アコースティックオプティマイザー」を採用

ボタンの形状や取り付け位置など、操作性を高めたシングルボタンのマイクコントローラー付き。ハウジングを小柄な形状として、女性が使っても快適なフィット感が得られるよう配慮した。イヤーピースにも最小サイズのXSのほか、S/M/Lの計4サイズを同梱する。樹脂素材のハウジングには蒸着手法で金属の梨地仕上げのような高級感を持たせて、耳元の上品な輝きを演出する。

マイクコントローラー部

端子は3.5mmステレオミニプラグとなる


XS/S/M/Lのイヤーピースと、スマートフォン用アダプターケーブルを採用

上位モデルと同様のパッケージデザインを採用
ソニーのウォークマン「NW-F880」シリーズをリファレンスにハイレゾ音源を試聴。ダフトパンクのアルバム『Random Access Memories』のオープニング曲「Give Life Back to Music」では、シンセサイザーやエレキのハイトーンなど明るく伸びやかなエレメントの再現力が光る。コンパクトながら低域の量感がしっかりとしていて、インストゥルメンツが奏でる音はしっかりと腰が据わっている。


ジェーン・モンハイトの『The Heart Of The Matter』は、ボーカルの声質がクールできめ細やか。ピアノやギターなどアコースティック楽器の音色がリアルに再現されるので、長時間リスニングしていても聴い疲れしない。

最後にiPod touchでミュージカル映画『魔法にかけられて』のサウンドトラックから「True Love's Kiss」を試聴。スケールの大きな演奏もこぢんまりとまとめて込んでしまうことなく、スケール感の豊かな演奏を聴かせてくれる。特にフルートなどの木管楽器やストリングス、コーラスの明るく晴れやかな音に本機の魅力が凝縮されている。

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