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<特別ヘッドホン鼎談>SHURE「SRH1540」を編集部員3名が本音で語り尽くす

2014/01/31 記事構成:ファイル・ウェブ編集部
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■SHURE密閉型ヘッドホン最上位モデル「SRH1540」を編集部員3名が聴いた

昨年12月に発売されたSHURE「SRH1540」は、密閉型でありつつも広がり感のある音場を狙ったという、同社密閉型ヘッドホンの最上位モデル。イヤーパッドにアルカンターラ素材を初めて採用するなど、音質だけでなく装着性を高めていることも特徴だ。昨年開催されたヘッドホンイベントなどでは、SRH1540の試聴を希望する来場者がSHUREのブースに列を作るなど、発売前から注目を集めていた。

SRH1540

さて今回はこのSRH1540を、若干音楽の好みが偏っている(?)3人の当サイト編集部員が聴いてみた。実際の音の広がり感は? 装着感は? SRH1540に対する本音を3人が喋りまくる。


小澤貴信。ザ・スミスを心から愛する傷つきやすい草食系男子(30)。最近はハイレゾでザ・スミス、ジョイ・ディビジョン、ニルヴァーナなどを聴いている。

小野佳希。音楽はヘヴィーメタル/ハードロックを中心になんでも聴く雑食派。最近はBABY METALやでんぱ組Inc.などアイドル界隈が気になっている

杉浦みな子。好きな音楽は大滝詠一、たま、パスカルズ、BUCK-TICKなど。洋楽ではスマッシング・パンプキンズやキュアーが好き。

■密閉型とは思えない“音の広がり感”と、“うしろめたいほどの低音”

杉浦: SRH1540が発売されて2ヶ月近く。読者の方でも、実際に購入した方はもちろん、これまでにイベント等で試聴した方も多いと思うんですが…みなさん、今回じっくり聴いてみてどうでした?

小澤: 僕としては何よりもまず“低音”。これまでのSHUREヘッドホンと比べて低域の充実度がすごいんですよ。もう、うしろめたいほどの低音! 「SHUREヘッドホンでこんなに低音が出て良いんだろうか…」って思いました。SRH1840やSRH940のイメージからすると、「SHURE、こんな個性も出しちゃうんだ」と。

小野: それって、「クラスにいるおとなしめの女の子が眼鏡外したら美人だった」的な驚きですよね。同感です。僕も低域強調系の音は好きなんで、SRH1540はわりと好みに合ってました。

小澤: その、実は美人だったっていう表現、ドンピシャです。しかもSRH1540は、低域が充実していても、決してブーミーじゃないんですよね。SHUREの魅力である中高域の描き方もしっかり確保しながら、低域の満足度も上げてきた感じ。

会話中の様子

杉浦: しかし、当編集部の男性はヘッドホン/イヤホンを語り出すと常に女の子の話になりますね…(前例はこちら)。私はSRH1540は密閉型だけど広がり感があるのもすごいと思います。そこに驚いた人も多いのでは? あと、いろんな帯域の音それぞれが“くっきり”しているイメージですよね。

小澤: くっきりと聴こえるのはセパレーションが良いからかと。あとやっぱり、密閉型にしてこの音場の広がり感はすごいですよね。普段あまりヘッドホンにこだわらないような人も「すごい」と感じる広がり感なんじゃないかな。

小野: 広がり感があるし、聴いてて心地いいんですよね。例えば僕が聴いた→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)の曲なんかは、他のヘッドホン/イヤホンだとカホンの音がドンドンと“痛い”感じに聴こえることもあるんですが、SRH1540ではそういうこともなく、心地よく聴けました。

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