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【特別企画】こだわりの「m」マーク搭載機にフラッグシップ登場

マクセルの“Wハイブリッド”イヤホン「MXH-DBA900」の魅力に迫る

2013/12/05 野村ケンジ
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■「m」マークイヤホンにフラッグシップ機が登場

型番が示すとおり、「MXH-DBA900」は「MXH-DBA700」の上位に位置する、「m」マークシリーズの新しいフラッグシップ(※なおDBA700を含め既存の「m」マーク付与モデルも販売を継続する)。その最大の特徴といえば、やはり音質を最優先に考えたドライバレイアウトと素材の選定だろう。そう、「MXH-DBA900」はまず音質ありきの設計思想が貫かれているのだ。


内部構造を見てみると、そういった配慮が随所からうかがえる。BA型とダイナミック型のハイブリッドというドライバ構成や、ダイナミック型の振動板がBAドライバの方を向いている配置など、いくつかの共通点はあるものの、基本的なレイアウト思想が全く異なっている。BA型はポートに近い場所に水平に配置されているし、ダイナミック型の前方にはエアゾーンがしっかり確保されていたりする。

DBA700ではデザイン上の制約から斜めになっていたBAドライバを水平配置に変更することで音質向上につなげたほか、ダイナミック型ドライバはBA型との音干渉を抑えるように後方斜めに配置

一方でボディの素材も、ABS樹脂とアルミ合金を適材適所に、ハイブリッドで採用。これによって、不要振動を抑えつつも音色的なクセを解消させているようだ。

音域のイメージ

音質最優先のレイアウトをもつ「MXH-DBA900」だが、当然のごとくユーザビリティやデザイン性も十分に配慮されている。「MXH-DBA700」のようなホーンをイメージさせるデザインとは異なり、音質優先の複雑な構造を採用しているものの、耳穴への収まりもよく、装着感は、なかなかに良好だ。

独特なハウジング形状だが装着感も良好

また、約3mm幅のフラットコードを採用(「MXH-DBA700」に対しても幅が3/4程度に狭まれたのでさらに扱いやすくなった)していることから、収納時に絡みにくく、素早く使い始めることができる。また、コードの長さを調節できるコードキーパーも付属しており、こちらは長さ調整に活用できるだけでなく、タッチノイズ対策にも有用だ。イヤーピースに銀イオンコートによる抗菌処理を施しているのも、マクセルのイヤホンに共通するうれしい配慮だ。

DBA700(左)よりもフラットコードの幅を狭くすることで取り回しの利便性も向上

抗菌処理を施した4サイズのイヤーピースやコードキーパーが付属

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