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折原一也が画質/音質/装着感を試す

【レビュー】ソニーの最新ヘッドマウント「HMZ-T3」を前モデルと比較テスト

公開日 2013/09/03 13:06 折原一也
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ただ、ワイヤレスHDMIの到達距離は5m程度で、基本的に壁を越えることはできない。本機を装着したままトイレに入ったり、入浴したり……という使い方は、ワイヤレスHDMIの接続切れにより失敗に終わってしまった(そもそも防水ではないので入浴は無理なのではあるが)。

そのほか、バッテリーユニット側のHDMI端子はMHLによるスマホからの入力にも対応している。プロセッサーユニットを使わない「ヘッドマウントディスプレイ+スマートフォン」という新しい利用スタイルが可能になったわけだ。筆者の手持ちのXperia ZをMHLケーブルで接続してみると、あたりまえだがケーブル1本でスマホ画面がHMDに映し出される。

ソニー純正のものは存在しないが変換アダプターを使用すればもちろんiPhoneも接続できる

さて、この「スマホ+ヘッドマウント」という新しい視聴スタイルは何に使えるのか?利用方法を考えてみたが、スマートフォンの操作は活用法がなかなか難しかった、と言っておこう。ヘッドマウントディスプレイを装着していると当然ながら前は見えず、パソコンのマウスカーソルのようなものが表示されるわけもないため、HMDのわずかな隙間からスマホ本体の画面をのぞき見て操作することになる。スマホではタッチ操作が前提であることが多く、ヘッドマウントを装着したままスマホをいじる…というのは結構ハードルが高い。実際に筆者も『パズドラ(パズル&ドラゴンズ)』をプレイしてみたが、ゲームを進めるのはかなり困難だった。

ヘッドマウントを装着しながらのスマホ操作は結構ハードルが高い

ネットの動画コンテンツはもちろん視聴できるが、モバイル向けの動画は元々の解像度が低く抑えられているものも多く、HMZ-T3/T3Wのハードウェアスペックを堪能しきるには物足りなさも感じる。そこで、「Twonky Beam」を利用して自宅のBDレコーダーの動画をDLNAのネットワーク経由でスマホから視聴しようと考えたが、MHL出力が禁止されているため視聴できない。色々と可能性を感じさせるスマホ接続だが、やはりプロセッサーユニットを使ってBDプレーヤー/レコーダーなどからの映像を視聴することをメインに考えたほうがよいだろう。

HMZ-T3/T3Wを実際に前モデルと比較しながら使ってみると、ワイヤレス化という進化点以上に画質・音質でも様々な改善が見られることが分かった。HMDは自宅にスクリーンや大画面テレビを設置できないユーザーの救世主とも呼べる存在だけに、映画、テレビ、ゲーム、スマホと様々な映像ソースと接続して活用してほしい。

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