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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第29回】JVC「SP-AW500」で“お風呂オーディオ”を楽しもう

公開日 2012/12/27 11:35 高橋敦
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■お風呂でスマホを楽しみたい季節がやってきた

冬。寒いので入浴時間が楽しみになり、その時間が長くなっているという方もいらっしゃるだろう。僕もそうだ。

しかし僕は入浴時間を持て余し気味でもある。防水のポータブルラジオやテレビは持っていないし、紙がしわしわになるのが嫌なので本も持ち込めない。何とかこの時間をさらにもっと楽しい時間にできないものか。

そう思っていたところでこの新製品が僕の目に飛び込んできた。JVCのポータブルスピーカー「SP-AW500」だ。実売価格は5,000円程度。

iPhone 5を「SP-AW500」に設置したところ。縦横は215×150mm。中に入っているiPhone 5との対比でおおよその大きさは伝わるだろう

売り文句は「バスタイムに、スマートフォンの音楽やWeb閲覧・通話などを楽しめるポータブルスピーカー」だ。つまりスマートフォンを防沫仕様にしてくれる、スピーカー搭載の大型ジャケットのようなもの。iPhoneなど、本体が防水仕様でないスマートフォンのユーザーに向けた製品だ。

正面にはスマートフォンをどんと内蔵するため、スピーカーは背面に搭載されている。奥行はスラントも含めて73mm

本体の上側と左右にがっしりとした留金機構が用意されており、その三カ所をパチンと留めることで十分な密閉力を確保

たしかにスマートフォンさえ持ち込めれば、入浴時間の過ごし方は一気に「あれもできるこれもできる」状態になる。オーディオ的なところで言えば、音楽は聴けるしラジオもポッドキャストも聴けるわけだ。これは試さねばなるまい。

■シリコンシートごしにタッチパネル操作可能な防水仕様!

まずは、そもそもどんな構造でスマートフォンを防沫仕様にしてくれるのかを確認。単に密閉するだけなら簡単だが、スマートフォンを操作できる状態で密閉するとなると工夫が要る。

簡単に説明すると、スマートフォンをボックスに密閉しつつ、ディスプレイ=タッチスクリーンの面にはシリコンシートを密着させてカバーしている。シリコンシートは透明なのでディスプレイを見ることができるし、それ越しにタッチ操作もできるという仕組みだ。

バラエティ番組の罰ゲーム「顔面ラップ(木枠に食品用ラップをはめこんだものに顔を押し付けて変な顔にするあれ)」のような感じでスマートフォンが密閉される

接続ケーブルはもちろんラップの内側に用意されている。電池ボックスも同様。アルカリ単3電池×4本で約70時間使える

また本機はマイクも内蔵しており、スマートフォンのイヤホン端子につなぐケーブルは同時にこのマイクの接続も兼ねている。

正面左上にマイクが用意されている。一方右上には電源と通話・再生ボタンが用意されている。ボリュームボタンはなく、音量はスマートフォン側で操作

基本的には入浴しながら通話するための装備だろう。しかし僕と同じく入浴中に通話するほど親密な相手がいない人でも、例えば最近のスマートフォンに装備されている音声操作機能を使うのに利用できる。

では、実際にお風呂でちゃぷちゃぷしながら使い勝手や音をチェックしていこう。

なお、僕が美少女であればここからはサービスカットを随時挿入するところであるが、残念ながら僕はただのおっさんであり、誰も幸せになれないので割愛する。

次ページ何となく気持ち良く聴けてしまうお風呂の音楽タイム。ラジオも好感触!

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