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デノンAVアンプ「AVR-3312」徹底攻略 − 【第1回】AirPlayのセットアップから再生まで

レビュー/高橋 敦

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2011年06月24日

iPhoneやパソコンで聴いていた音楽が驚くほど高音質に再現される


音元出版試聴室でAVR-3312のAirPlay再生を試聴。スピーカーはデノンの「SC-A55SG」を組み合わせた

MacBook Airに保存したハイレゾ音源も試聴した
今回はデノンのブックシェルフスピーカー「SC-A55SG」との組み合わせて、ステレオ再生の試聴を行った。ジャズのピアノトリオではドラムスが音場の奥に配置され、シンバルの1枚ごとの配置も明瞭に描き出す。ピアノが軽やかに宙を舞う様子も再現され、空間性が豊かだ。音像にブレがなく音程感がしっかりとしている。

フロントパネルにAirPlay再生のステータスが表示される

オンスクリーンメニューにはAirPlay再生中の楽曲データ、カバーアートも表示される

全天候型ポップユニット、相対性理論のエレクトリックベースは重さも太さも十分。適度にゴリッとして迫力もある。またボーカルの立ち姿を大きめに映し出し、そのいかにも主役という感じも好ましい。倍音感が豊かで特徴的な声質も、その柔らかさを引き出して、言うならばパステル調。これも好感触だ。

iPhoneやパソコンに保存した音楽を、わざわざ本格的なアンプとスピーカーまで揃えて聴く醍醐味とは何だろうか?それはイヤホンやパソコンの内蔵スピーカーで聴くのとは段違いに、豊かな空間表現が得られることだと思う。ピアノトリオならそれぞれの楽器の配置、そしてピアノやドラムスの一音ごとの配置で、立体的な音空間・音場が生まれる。ボーカルものでも、目の前センターにボーカリストの音像がクリアに浮かび上がった際には、思わずはっと息を呑んでしまうものだ。デノンのAVアンプとAirPlayの機能により、普段聴いているiPhoneやパソコンの音楽がもっと贅沢に楽しめるようになるメリットは、一度体験してしまうとやみつきになるほどだ。iPhoneアプリの中には音声や映像のAirPlayによるストリーミングに対応しているものもある。これらのアプリをAVアンプと組み合わせて、例えば「radiko.jp」アプリを立ち上げてiPhoneでインターネットストリーミング配信を受けているラジオ放送を、AirPlay経由でAVアンプに飛ばしてリスニングが楽しめる。また「YouTube」のコンテンツをiPhoneなどで再生して、動画は手元で視聴しながら、音声はAirPlayでAVアンプに送って迫力いっぱいに楽しむという使い方もできる。


iPhoneをネットワークにつないでradiko.jpを起動。ホームボタンをダブルクリックして表示されるマルチタスク画面を右フリックすると、ボリュームコントローラーとともにAirPlayアイコンが表示される

YouTubeはiPhoneをネットワークに接続した状態であれば、コンテンツを再生するとコントローラーにAirPlayアイコンが表示される
AirPlayに標準対応したAVR-3312の操作性も抜群で、音楽を完全にリラックスして楽しめる理想的なオーディオシステムだ。iPhoneリスニングやPCオーディオをきっかけにアンプに興味を持ったという方々に、“はじめてのAVアンプ”としてもおすすめしたい。

次回「第2回」のレポートでは、デノンAVアンプの最新モデルで楽しむネットワークオーディオ、5.1chサラウンドを詳しく紹介しよう。


AVR-3312」/¥131,250(税込) 7月上旬発売
【SPEC】●定格出力:125W×7ch(8Ω) ●実用最大出力:195W×7ch(6Ω) ●HDMI:入力7、出力2 ●消費電力:670W ●外形寸法:435W×167H×382Dmm ●質量:11.8kg ●問い合わせ先:デノンお客様相談センター TEL/044-670-5555


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高橋 敦:プロフィール
埼玉県浦和市(現さいたま市)出身。東洋大学哲学科中退後、パーソナルコンピュータ系の記事を中心にライターとしての活動を開始。現在はデジタルオーディオ及びビジュアル機器、Apple Macintosh、それらの周辺状況などに関する記事執筆を中心に活動する。また、ロック・ポップスを中心に、年代や国境を問わず様々な音楽を愛聴。その興味は演奏や録音の技術などにまで及び、オーディオ評に独自の視点を与えている。

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