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iPhone・iTunesの音楽もっといい音で楽しもう

デノンAVアンプ「AVR-3312」徹底攻略 − 【第1回】AirPlayのセットアップから再生まで

公開日 2011/06/24 10:12 レビュー/高橋 敦
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「AirPlay」再生の環境を整えていく

それでは、AirPlayのリスニング環境をどのようにして構築していくのか、ステップを追って紹介していこう。今回はデノンのAVアンプから、上位機の「AVR-3312」を使ってテストしたが、同じAirPlay標準搭載モデルの「AVR-1912」でも基本的な導入方法は変わらない。


iPhoneはワイヤレスルーター経由でネットワークに接続する

アンプとワイヤレスルーターをLANケーブルで接続する
まずはAVR-3312をiPhoneやパソコンと同一の家庭内ネットワークに接続する。iPhoneやiPadは有線でネットワークにつなげないので、無線LANルーターも準備しておこう。ルーターの空いている有線LAN接続用のネットワーク端子と、AVR-3312の背面に設けられたネットワーク端子をLANケーブルでつなぐ、これでもう機器どうしの接続準備は完了だ。


アンプのネットワーク設定は、セットアップウィザードからも簡単に行える

ウィザードではLANケーブルの接続方法から、手順を追ってわかりやすくナビゲートしてくれる
AVR-3312をネットワークに接続すると、iPhoneやiPadの「iPod」アプリの画面上(iPod touchは「ミュージック」アプリ)、またはパソコンにインストールしたiTunesの画面上に「AirPlay」ボタンが表示される。ボタンをタップ/クリックするとAirPlay対応機器の一覧が表示され、中にリストされている「DENON:[AVR-3312]」をタップ/クリックして選択すると、音楽データのストリーミング再生先がAVR-3312に切り替わり、アンプに接続されたスピーカーから音が出る。言葉で説明するよりも、実際に設定してみると驚くほど簡単だ。

iPhoneの「iPod」アプリで音楽再生をスタート。ネットワーク接続時に、画面右下に表示されるAirPlayロゴをタップする

同一ネットワーク上にあるAirPlay対応機器の一覧が表示されるので、デノン「AVR-3312」をタップして選択

AirPlayロゴが青色に点灯して、AVアンプでのストリーミング再生がスタートする


iTunesの場合は、フレームの右下に表示されるAirPlayアイコンをクリックして、ネットワーク上の対応機器を表示させる

アイコンが青色に点灯して、選んだ機器の名前が表示される

曲のスキップや選択、ボリューム調整などの操作はiPhoneやiTunesからいつもの手慣れた操作方法で行える。この「いつも通りの操作感」が実現されているところがAirPlayの大きな特長だ。

リモート操作は曲の選択から再生まで、慣れた操作方法でそのまま手元のiPhoneから行える使いやすさはAirPlayの大きな魅力だ

写真のiTunes設定メニューで「リモートスピーカーからiTunesのコントロールを許可する」にチェックを入れておけば、アンプのリモコンからiTunesの再生操作が行えるようになる

なおCDからiTunesに音楽をリッピングする際、音質を重視するのであればCDと同等の音質で楽しめるアップルロスレス、または非圧縮のWAV、AIFFといったファイル形式で取り込んでおくことをお薦めする。しかし、一方ではファイルサイズが大きくなってしまうので、同じファイルをiPhoneなどモバイル機器に転送するとなると、保存できる曲数は限られてくるので、それぞれ用途に応じて取り込むファイル形式は使い分けたい。また、AirPlayでは再生する音楽ファイルに埋め込んでおいたアートワーク(ジャケット写真)も表示できるので、AVR-3312を接続しているテレビの画面などに、再生中の曲名やアルバム名、アーティスト名を映してグラフィカルに楽しむこともできる。なお、iTunesの場合、WAV形式の音楽ファイルにはアートワークの情報を埋め込むことができないので、CDからのリッピング時に気を配っておこう。


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