HOME > レビュー > iPad 2と「Digital AVアダプタ」が実現、新感覚の“2画面”ゲーム/ビデオ体験をレポート

メイン+サブの2画面ゲームに注目

iPad 2と「Digital AVアダプタ」が実現、新感覚の“2画面”ゲーム/ビデオ体験をレポート

2011/05/19 編集部:風間雄介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

KUROにはアスペクト比のフル設定に「フル1」「フル2」の2種類が用意されているが、ミラーリングさせてみると、どちらに設定しても画面が途中で切れ、すべて表示されない。

この問題は、設定をドットバイドット表示にすることで解決した。これはKUROの設定がやや特殊なためで、通常の薄型テレビの場合は「フル」設定にしておけば問題ないだろう。なおKUROの場合、HDMIの設定を「ビデオ」ではなく「PC」に設定しておけば「フル」設定でも正確なアスペクト比で表示される。

ミラーリング表示を行うのに特別な設定は必要なく、ケーブルを接続してテレビ側の入力を切り替えたら、iPadのロックを解除するだけでよい。すると、すぐにテレビ画面上にiPadのホーム画面が現れる。

ミラーリング表示を行っているところ

単純にiPadの画面がテレビにそのまま表示されるだけなのだが、これまで体験したことがなかっただけに、新鮮な印象だ。iPad本体を縦表示にすると、出力画面も縦表示になるのも気が利いている。

なおホーム画面など、通常のiPadの画面のミラーリング出力の解像度は、1,920×1,080の60Hzと表示される。

iPad 2のディスプレイ解像度は1,024×768で、フルHDより解像度は低い。このため内部でアップスケーリングして出力しているか、あるいはHDMI出力用に、別途フルHDの画面を生成していると考えられる。ちなみにiPadの設定画面にはHDMIに関する項目がないため、出力を720pなどに制限できないのは残念だ。

ミラーリング表示の使い道は様々だが、多くの方が思い浮かべるのはプレゼン用途だろう。最近ではHDMIやDVI端子を備えたビジネスプロジェクターが増えているが、そういったプロジェクターなら、このアダプターとケーブルさえ用意すればiPadの画面をすぐさま表示させることができる。

手元で操作した画面を、そのままテレビやディスプレイ、プロジェクターで表示できるので、様々な利用シーンが考えられる。ピンチイン/ピンチアウトで拡大・縮小した画面もそのまま表示されるので、iPadならではのプレゼンが行えそうだ。

ただしPCのように、ミラーリング、iPad表示のみ、ディスプレイ表示のみというように表示方法を切り替えることはできず、常にミラーリング表示になってしまうので、ホーム画面などが丸見えになってしまう。このため、ホーム画面を整理しておく必要が、人によっては生じるかもしれない。

また先述したように、iPad本体を縦表示にすると出力画面も縦表示になってしまう。利用シーンによっては便利な機能だが、思いがけず画面の向きが変わって慌てる、などということがないよう、フォーマルなプレゼンの際には、あらかじめ画面ロックを忘れずに行っておきたい。

なお、このアダプタはiPadやiPhone 4でも使用できるが、表示できるのはビデオアプリと写真のスライド表示のみで、しかも解像度は720pに制限される。ほかのアプリではミラーリングは行えないので、プレゼン用途には使えないと考えた方がよい。

初代iPadでは表示できるのはビデオアプリと写真のスライド表示のみで、しかも解像度は720pに制限される

次ページ家庭内での使用もアダプタがあると便利

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE