注目海外ブランド訪問記

カジュアルオーディオブランド「ケンブリッジオーディオ」「モダン・ショート」を山之内正が訪ねる

レポート/山之内 正

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2010年12月09日


1960年代に英国で誕生した、ケンブリッジオーディオとモダンショートは英国流の質実剛健、リーズナブルプライスで音楽を楽しめるセットというコンセプトで、ロングランを続けてきた。近年経営母体の変更に伴い先進性を加え、最先端のデジタル技術を取り込むなど、ネット時代のスタンダードコンポーネントとしての位置を獲得しつつある。今回はその両ブランドを束ねるAPグループを訪問し、そのいまの姿と、ブランドポリシーを伝えることにする。



先進性に溢れ、ハイCPな製品群は、ネット世代にもリターナーにも嬉しい

ロンドンで長い伝統を持つケンブリッジとモダン・ショート

英国の数あるオーディオメーカーのなかで、世界的不況にも関わらず堅調な伸びを見せている希少なメーカーの1つがケンブリッジオーディオである。リーズナブルな価格で、良質な製品を積極的に導入し続ける、同社の本社を訪れ、人気の秘密を探ってみることにした。

現在、ケンブリッジオーディオはスピーカーメーカーのモダン・ショートとともに「オーディオ・パートナーシップ(AP)」という企業の傘下にある。APは英国でチェーン展開のオーディオショップを経営する企業で、ロンドンに本拠を置いている。同社がケンブリッジオーディオを買収した1994年以降、サウスバンクのロンドン塔近くのAP本社が、ケンブリッジオーディオとモダン・ショートのメインオフィスを兼ねているのだ。

ロンドン、サウスバンク近くのオーディオ・パートナーシップ本社

オーディオ・パートナーシップ社のエントランス


AP社の設計部門のオフィス

AP社の開発部門
ケンブリッジオーディオ自体の創設はさらに25年以上遡る。1968年の創業から数えるとすでに40年以上の歴史あるブランドだ。社名から想像できる通り、創始者のゴードン・エッジを中心にケンブリッジ大学の卒業生が集まって誕生した企業で、それが現在の同社の母体になっている。創設当時のメンバーはすでに全員がリタイアしているが、ケンブリッジとロンドンの両方を知る社員はもちろん少なくない。彼らの情報を元にケンブリッジオーディオの歴史を簡単に振り返ってみることにしよう。

AP社社長のジェイムズ・ジョンソンフリントと筆者

モダン・ショートの責任者グレーム・フォイ


AP社でスピーカー部門を管理する、ドミニク・ベーカー

ケンブリッジ・オーディオの技術総責任者、マシュー・ブランブル

ケンブリッジオーディオ − バジェット・ハイファイを追求し、大きな成功を収めた

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