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サクサク動く快適操作

第2世代「Apple TV」レビュー − iOS端末との連携が快適なハイコストパフォーマンスモデル

公開日 2010/11/12 20:57 編集部:風間雄介
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■ネット機能の使い勝手も上々。今後のアップデートにも期待

あらかじめ用意されたネット機能である、YouTubeやFlickr、インターネットラジオについても、使い勝手は上々だ。YouTube機能は、最近の薄型テレビなら内蔵している製品も多いが、数年前の非対応テレビでもYouTubeが快適に見られるのは、多くの方に歓迎されるだろう。

YouTubeのメニュー画面

おすすめ動画の一覧画面


赤外線リモコンでは日本語検索ができない

iOSアプリ「Remote」を使えば写真のように日本語入力も行える

ブラウザーが用意されていないのはアップル流の割り切りなのだろうが、やはりSafariはあった方が便利なはずだ。Apple TVにはA4チップが入っているので、もしSafariが用意されたら、iPad並みの速度でブラウジングができるはず。そう思うと余計残念に感じる。

もちろん、赤外線リモコンでアドレスを打ち込むのは勘弁願いたいし、そもそも日本語検索が行えないのだが、iOS端末と連携すれば、これまでにない使い勝手が実現するはず。たとえばiPhoneやiPadのSafariで表示したウェブページを、テレビで瞬時に大画面表示するなどの使い方ができたら便利そうだ。

これはアップルが公式に発表したわけではないが、海外の報道などを見る限り、Apple TVがiOSで動作していることは、ほぼ間違いない。このことから、Apple TV向けのアプリ販売がスタートするのではないか、という噂も絶えない。実際にアプリ販売が実現するかは全く分からないが、少なくともiOSが使われているとすれば機能増強が比較的行いやすいはずで、今後のアップデートにも期待が高まる。

■iTunesライブラリー再生機として割り切っても価格以上の価値

ここまで、Apple TVの機能や使い勝手について一通り見てきた。冒頭にも書いたとおり、Apple TVでできることは、ただ単に機能を数え上げていくだけならば、それほど多くはない。一つ一つの機能は、これまでのネットワークメディアプレーヤーでも行えるものがほとんどだ。

だがApple TVは、iOS端末やPC/Macと密に結びつくことで、これまでの同種の機器にはない、非常に洗練された操作体系を実現した。これが本機の魅力の源泉となっている。

8,800円という価格も大変魅力的だ。iPhoneやiPod touch、iPadのいずれかを所有していて、なおかつiTunesライブラリがある程度充実している方なら、レンタル映画のソフトラインナップが今後それほど増えなかったとしても、本機を購入して損することはまずないだろう。

褒めてばかりいるのも何だか癪なので、最後に、不満点も一点だけ挙げておきたい。

DLNAやUPnPをサポートしておらず、NAS内のコンテンツを直接再生出来ないことは非常に残念だ。ネットワーク内の音楽や動画を再生する際に、PC/MacのiTunesを常に立ち上げておく必要があるのは、省エネの観点からあまり歓迎される話ではないし、第一面倒だ。アップルがDLNA/UPnPに積極的でないことは承知しているが、今後のアップデートで対応されることを期待したい。

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