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気鋭オーディオメーカー社員たちの戦い

ドキュメント新製品誕生 − CAVジャパン 真空管ハイコンポ「VAZIO」

公開日 2010/02/18 12:10 ファイル・ウェブ編集部
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インテリア専門店で評価される「生活空間にとけ込むVAZIOの佇まい」

家電量販店とオーディオ専門店。二つのチャネルで同時にVAZIOをアピールしようと奮闘するCAVジャパン。だが、チャレンジはそれだけにとどまらない。

日本最大級の家具・インテリア大型専門店、村内ファーニチャーアクセス 八王子本店。33,000m2という広大な敷地の中につくられた2階建てのログハウス内でオーディオ専門ショップ「サンドグラス」を運営している。取材に訪れたのは2月上旬。同店ではその2週間ほど前からVAZIOの取り扱いをはじめた。


サンドグラスはログハウスの中にある
ログハウス内は元々デザイナーズ家具の販売が中心だったが、2009年の売場再編成に伴い、ブランドが確立しておらず量販店などに製品を置いてもらうのが難しい小さなオーディオメーカーを応援しようと、オーディオ専門店としてリニューアルした。現在は1階がホームオーディオコーナー、2階は高級価格帯の製品が揃う励磁型スピーカー専門コーナーとして展開している。


高級価格帯の製品が揃う励磁型スピーカー専門コーナーの2階

ホームオーディオコーナーの1階
同社サンドグラス担当の山口新一氏は、たまたま見たウェブサイトでVAZIOの存在を知った。「真空管アンプを搭載したコンポという他にないオンリーワンの製品であることとインテリア性の高さに魅力を感じた」。


左から (株)村内ファーニチャーアクセス サンドグラス 後藤博己氏、山口 新一氏
サンドグラスが取り扱う製品は、20万〜30万から数百万とハイエンドが中心。製品を試聴するために遠方から来店してくる熱心な顧客がいる一方で、インテリアの購入を目的とした一般層も多く訪れるという。そんな中で、普通のひとたちにも気軽に音楽を楽しんでもらえるためのリーズナブルな製品の展示の必要性を感じていたところだった。山口氏はすぐにVAZIOの取り扱いを決意する。


1階に展示されているVAZIO
インテリアコーディネーターとして20年間活動してきた同氏は、オーディオ機器としての性能だけでなく、生活空間にとけ込むVAZIOの佇まいについても評価する。「豊かな暮らしにはインテリアと照明、音楽という3つの要素が欠かせない。生活空間の中に音楽が流れることで、会話も弾み、家族のコミュニケーションをより深いものにすることができる。VAZIOはデザイン、音ともに会話を邪魔することなく、心地よい空間を作ることができるアイテムだと思う」。


「お店と一緒に、一つずつ確実に」。走り続けるCAVジャパン

「カラーラインナップを強化して女性層の取り込みにも期待したい」(細川氏)、「モノは十分にいいはずなので、価格競争に走らずこのまま製品のセンスを磨き続けていってほしい」(石峯氏)。CAVジャパンへの期待の声は高まる。澤氏は「まだまだやりたいことはたくさんある。お店と一緒に、一つずつ確実に築き上げていきたい」と意欲をみせる。オーディオ機器としての完成度の高さとインテリアとしての魅力。VAZIOは多様なマーケットに存在する潜在的ニーズを吸い上げることができるか。CAVジャパンの挑戦ははじまったばかりだ。

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