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iPodのデジタル接続からDS再生まで − 山之内正氏が自宅視聴室でCHORD「Indigo」を聴いた

オーディオ評論家・山之内正

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2010年01月05日
(株)タイムロードが取り扱うCHORD ELECTRONICS社の新製品「Indigo」は、本機専用のオリジナルiPodをDock接続して、デジタル音楽ファイルの高品位再生が楽しめるほか、付属のドングルを専用iPodに装着することで、2.4GHz帯のワイヤレスによるデジタル信号送信も楽しめる。今回は本機の多彩な機能とサウンドの魅力を、オーディオ評論家の山之内正氏が自宅のLINN「KLIMAX DS」を導入したリファレンス環境でテストした。

■CHORD「Indigo」とはどんな製品なのか?


本機専用のiPod(写真右)と、山之内氏が所有するiPhone&iPod touchでIndigoを聴いた

山之内氏のリファレンス試聴環境にIndigoを導入
本機はiPodのDock接続に対応するコンポーネントの中でおそらく一番高価な製品だろう。デジタル音楽ファイル・トランスポートとしてのiPodの可能性を高く評価し、メインソースの一つに組み込んだ姿勢はCHORDの先見性を示しており、斬新なデザインとともに発売以来大きな話題を集めている。

本機は既存のコンポーネントの枠組みにとらわれない独自の構成に特徴があるが、あえて分類すればプリアンプ機能を統合したD/Aコンバーターということになるだろう。付属の専用iPodと同時に使用すればトランスポート+D/Aコンバーター+プリアンプという1台3役を担うが、プリアンプとしてはデジタルソースへの対応がメインで、アナログ入力は1系統しか積んでいない。次世代のデジタルソースを最高品質の音で楽しみたいという先進的ユーザーが本機のターゲットなのだ。

iPodとの接続には3種類の方法が用意されている。付属の専用iPodは本体のドック経由またはワイヤレスでデジタル接続、iPhone/iPod touchはBluetooth接続をそれぞれサポートし、その他のiPodは本体のドックを介したアナログ接続で再生。本体背面に搭載する2本のアンテナは、Bluetoothと専用iPodのデジタルワイヤレス通信にそれぞれ利用する。

Indigoとの非圧縮デジタル接続に対応するよう改造されたオリジナルiPodが付属する

本体に搭載するiPodドック。専用機以外のiPodもアナログ接続でリスニングが可能だ


付属のドングルを専用iPodに接続して、ワイヤレスでも高品位な再生が楽しめる

本機の天面。iPodドックは本体正面やや左側に配置されている


専用iPodの背面には「CHORD」のロゴがプリントされている

専用iPodにドングルを接続したところ
iPod以外のデジタル入力は同軸/光/XLRのほか、同社のCDトランスポート(Blu/CODA)との組み合わせではデュアルデータ接続によるアップサンプリングデータの伝送をサポート。アップサンプリングとバッファ回路によるジッター低減など、同社のD/Aコンバーターの特徴的な機能はすべて盛り込まれている。そのほか、本機はUSB入力にも対応しており、パソコンを音源とする高音質再生も視野に入れている。


ワイヤレス通信用のアンテナ2本のほか、豊富な入出力端子を搭載する

USB端子は本体背面の1系統以外にも前面に1系統備えているが、前面の端子はハブとしての機能に制限されており、音源ファイルの再生は行えない
D/AコンバーターはCHORDの最新技術を盛り込んだ「QBD76」と同等の構成をベースにしながら、さらにアルゴリズムを吟味して音質改善と多様なデジタルソースへの対応を実現した。CHORDのD/Aコンバーターは、DAC、アップサンプリングからフィルターまですべての機能を独自プログラムで実現し、大規模なFPGAに書き込んで動作させる点に特徴があり、本機もその構成を踏襲している。超低ジッター、高速応答性など多くの点で世界最高水準の性能を達成しており、音の良いD/Aコンバーターとして定評がある。

山之内正氏の自宅リファレンス環境で「Indigo」を聴いた!

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