2008年11月21日
リニアPCMで録音、楽曲情報も自動取得

高音質PCM放送「ミュージックバード」を“PCMのまま”録音する2つの方法を試す
山之内 正

■ミュージックバード/SPACE DiVAとは何か

CDを超える高音質で24時間音楽を楽しめるミュージックバードは、音にこだわる音楽ファンにはおなじみの存在。リスナーのなかには、番組表で放送スケジュールを詳細に調べて録音する熱心なエアチェックファンも少なくない。
ミュージックバードの専用チューナー

一方、CSデジタルラジオ放送のSPACE DiVAも、ミュージックバードと同様にデジタル録音に対応しており、気に入った曲があれば手軽に録音できる。こちらは圧縮音源なので音質ではリニアPCMのミュージックバードにかなわないが、SPACE DiVAの魅力は、とにかくチャンネル数が豊富なこと。公式サイトにそのすべてが紹介されているが、スタンダードパックだけでも50チャンネルが用意され、デラックスパックは100チャンネルを聴くことができる。さらに、マキシマムパックに加入すれば、なんと156チャンネルもの、膨大な数の放送を楽しむことができる。
SPACE DiVAのチューナー
SPACE DiVAチューナーの背面端子部

音質にこだわるならミュージックバード、豊富なチャンネル数が聴きたいならSPACE DiVAと、リスナーはそれぞれのスタイルに合わせて、最適なサービスを選ぶことができる。

■ミュージックバード/SPACE DIVAのプログラムは?

リニアPCM放送のミュージックバードでは、7ch(クラシック)と8ch(ジャズ)の2つのチャンネルで48kHz/16bitの高音質番組を放送中だ。番組ごとにジャンルやテーマが異なり、パーソナリティが曲を紹介するプログラムも従来に比べてかなり増えてきた。

CDの新譜をまるごと楽しめる「ニューディスク・ナビ」(クラシック)の人気は当然として、筆者が注目しているのは貴重なライブ音源だ。この時期も今年の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」の演奏が聴けるし、室内楽コンサートのライブなども聴き逃せないプログラムが多い。CD音源とはひと味異なる臨場感と伸びやかな空気感は、FM放送とは別次元のリアリティがあり、きわめて価値が高い。

詳細な放送予定は有料のプログラムガイドのほか、ミュージックバードのウェブに掲載されている「ソングリスト」で好きなときに閲覧できる。印刷媒体の番組表では「未定」となっている番組の情報もウェブ上では定期的に更新されているので、筆者はこちらを見ることが多い。

■ミュージックバード/SPACE DiVAをデジタル録音する

ミュージックバードのような高音質放送を録音する手段として従来はDATが最適なメディアであった。音質面でMDより有利だし、長時間録音にも向いている。筆者の手元にも録音済みテープがたくさんあるが、残念ながらDATはハードウェアの供給が事実上終了してしまったため、将来も聴き続けられるかどうか、やはり不安を感じてしまう。

それでは、いまミュージックバードを録音するならばどのメディアが最適なのか。リニアPCMの高音質を維持したまま録音ができて使い勝手もよい、そんな条件を満たすのが、ソニーのハードディスクオーディオレコーダー「NAC-HD1」である。その名の通り、録音メディアとして大容量のHDD(250GB)を内蔵し、MP3、ATRACのほかにリニアPCMでの録音にも対応。さらに、PCを使わずに曲情報を取得できるのも大きな魅力だ。
ソニー「NAC-HD1」

ミュージックバードの番組をDATやCDに録音するときに一番困っていたのは、トラックの分割と曲情報の管理を手動でやらなければならないということ。それが自動的にできるのであれば、どれだけ手間が省けることか!早速試してみよう。

NAC-HD1とPCを使ってミュージックバード/SPACE DiVAを録音してみる

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