POWER LINE CABLE


音楽の微細な部分まで抽出する
電源ケーブル
PL-4000
¥33,600/1.5m(税込)
製品データベース

【SPEC】●導体:OFC ●構造:2芯(アース非接続) ●許容電流:15A ●ケーブル外径:13φmm ●プラグ:FURUTECH社製オーディオグレードロジウムメッキ型

サエクでは米国CAMELOT TECHNOLOGYの電源ケーブルを取り扱っているが、これとは別に自社製のモデルも大容量タイプとして人気が高い。この製品はPL-3000Dの上位モデルと考えられ、アースを非接触とした2芯構造という構成だ。導体はOFC。被覆は二重のPVCと糸編組シールドとし、高周波ノイズの幅射量を低減している。端子はフルテック製のF1-25/25Mを使用した3Pタイプだが、アースには接続されていない。

音調はストレートで、ごく微細な部分までくっきりと描き出す。ボーイソプラノのハーモニーが明快に分離され、付帯音を丁寧に排除しながら豊かな余韻をたっぷりと乗せた出方だ。若干高域のエネルギーが優るように感じるが、エージングによってさらに下の方まで落ち着いてくるはずだ。

電磁波などによるノイズが低いのも特徴といっていい。周囲が静かになった印象で、音に絡んだ汚れがない。ジャズなどの低音でもうひとつ立ち上がりの鋭さが求められるように思うが、にじみがなく切れのいい質感を得ている。

ボーカルは声の表情が生き生きとしてきめ細かく、エネルギー・バランスがちょうどいい。屈託のない鳴り方だ。

(井上千岳)



洗練の高解像度で情報力も明晰
S/Nと解像度はトップレベル

電源ケーブル
PL-3000D
¥21,000/1.5m(税込)
製品データベース

【SPEC】
●導体:高純度銅線 ●ケーブル外径:φ9mm ●ケーブル被覆:電磁波吸収膜/PVCシース ●導体面積:φ1.8mm ●許容電流:15A

PL-3000Dは要望の多い低価格帯に向けて企画された。ケーブル外径9φ、2Pモールド型プラグを採用して中級機器に最適な電源ケーブルとして誕生した。導体は断面積1.8スケアの高純度銅線を採用、被覆には電磁波吸収性を含む材質が使われ、IECコネクター側には外径20φのモジュールが装着されている。これはシールド効果のある特殊軟性材質で、主にケーブルの制振効果でS/Nの改善に作用する。絶縁被覆に電磁ノイズ吸収材を混合する方法はヨーロッパの製品にも例があったが、フェライトのシリンダーリングを直接使うよりも音質への副作用が少ないためメリットがある。

ACプラグは2P型の金メッキ電極である。ここはアースピン付きの3Pの方が良いように思われるかも知れないが、2Pは電源経路を含めたアースループが発生しないという大きなメリットがある。電源ケーブルのアース線とラインケーブルのアース線で複雑なアース回路が作られると、音がくもるといったS/Nに影響しやすいことが確かめられているからだ。また、2Pプラグの電源ケーブルの方が都合のいい機器もある。例えばデノン製のCDプレーヤー、アンプはプラグの極性を反転させた方がシャーシ電位が低く、S/Nが有利になるケースである。

電源ケーブルの試聴はアキュフェーズのパワーアンプP-1000でするように決めている。モールド成型のプラグはこれまでどうしても音質に限界があった。その範囲での良さを想像していた。ところが3000Dは高S/Nで帯域が一直線に伸びきり、洗練された高解像度で、中高域の情報力が明晰で音が林立する。混濁のない澄みきった音質、中低域の陰影もコントラストをはっきり引き出して緩みがない。中低域が良くても高域で濁るという一長一短がありがちだが、3000Dは一貫して均一な音で整っているのがいい。これは100万円クラスの機器で使っても魅力を高めるはずだ。

その後CDプレーヤーに接続して使ってみたが、レスポンス、鮮度を高める中高域など、この価格であれば抜群の描写力をもっている。解像力、S/Nは3万円以下ではトップレベルである。ただ、プラグにアース極性の表示がないのが惜しい。テスターで調べるとプラグ裏の文字125VのV側の電極がグランドであった。サエクにはかつて6N導体を採用した電源ケーブルがあったが、これをはるかにしのぐ実力がある。

(福田雅光)










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