DIGITAL CABLE


ブランド創立30周年を記念した光ケーブル
光デジタルケーブル
OPC-Z1
¥27,300/1.0m(税込)
製品データベース

【SPEC】
●線材:SIコア ●他の長さ:1.0m/1.5m/3.0m/5.0m ●カラー:艶消し黒

SAEC はデジタル伝送ケーブルの豊富なラインナップで知られるが、特に光ケーブルに関しては他の追随を許さない。純石英ケーブルを国産でトップをきってに発売したのも同社だし(1986年)、数々の名器やベストセラーを生み出してきたのは周知のとおり。そのSAECブランドが、創立30年のアニバーサリーとして投入したのがOPC-Z1だ。

このZ1の持ち味はこれまでになかったユニークなケーブル構造と、限界的な仕上げ精度の高さに集約されよう。「ハイパーバンドル(異径多芯)ファイバー」と呼ぶ新構造とは、中心に1本のSIコアがあり、その周りを9本の細いファイバーコアが覆うというものだ。さらにコアの端面はピカピカの鏡面仕上げであり、粒度は何と2万。それでピンとこなければ昔のオーディオテレコのヘッドが粒度4千程度だったのと比べるといい。実はあのOPC-X1と同等であり、ここまで超精密に研磨すれば光学特性のジッターなどないも同じである。

ユニバーサルプレーヤーとAVアンプ間で使ってみたが、「とかくS/Nはいいが柔らかで線の細い音」という従来の光ケーブルの常識は吹き飛んでしまった。エッジがナマらず、ディテールがあらゆる音量領域でくずれない。だからどこまでも分解能が鋭く、CDでも5.1のマルチ音声でも、音場が引き締まって逞しいのである。密度もみっちりと濃い。ボーカルやセリフにぐっと肉声的な血の通いを実感させるし、このサウンドの鮮度のよさとバイタリティは下手な同軸ケーブルを凌駕するものだ。S/N、透明度は最優秀。

これだけのクオリティをもちながらハイCPな値づけにしたのは、30周年というサービスの意味もある。ハイサンプリング対応を謳う、はやくも名器の予感だ。

(林 正儀)



同軸の2層シールド構造をもつ
セミバランスド型構造を初採用

同軸デジタルケーブル
DIG-3000
¥27,300/1.0m(税込)
製品データベース

【SPEC】
●他の長さ:0.7m/1.0m/1.5m ●中心導体:7×0.36無酸素銅・シルバーコート、2層導体編組シールド/無酸素銅 ●外被覆:フレックスアラミド繊維編組 ●インピーダンス:75Ω ●プラグ: RCA/TWIN SPRING BITE機構

ハイサンプリング対応のデジタル伝送はサエクの得意ジャンルだが、30周年記念として開発された本モデルは、「空中を飛ぶ電磁波に近い伝送速度」というから凄まじい。実測データによれば、100メートルあたりのケーブルロス(減衰)が1メガで0.6デシベル、100メガでも何と7.1デシベルだ。実際はケーブル長が1メートルなので0.071dB/100MHz。事実上ゼロ減衰、高速というより光速だろう。これは米国MIL規格をも凌ぐものだ。

さてこのDIG-3000に初採用されたのが、同軸の2層シールド構造をもつセミバランスド型構造だ。同社が扱うSUPRA型のコアキシャルと思えばいい。素材はシルバーコートの高純度OFCを採用。特にコールド導体についてはシルバーコート素線とOFC素線とのダブル編組シールドとなっているのが特徴だ。外皮のざらっとした感触の金属メッシュは、やはり業界初のフレックスアラミド型編組ジャケットというもの。こう十重二十重(とえはたえ)に防御さえると、外来ノイズのつけいるスキもない。プラグは3030でも採用された高級金メッキ、ツインスプリングバイト機構のものである。

こんな目の覚める音速感はめったにない。瞬敏にしてダイナミック。すべての楽器、そしてリズムやハーモニーが群を抜くレスポンスで、まったく音に淀みがない。オーケストラにはあふれんばかりのエネルギー感が与えられ、ジャズは火を吹くようなまさに生ジャズの味わい。ドカッ、バシッとその鮮度は強烈だ。ベースのエッジやピアノのボディ感まで生々しい。SACDマルチチャンネル再生は、みごとに空間のパースペクティブが拓ける。いま聴こえるのは必要にしてソースに含まれる情報のみ、という感触なのだ。

(林 正儀)










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