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同社の「ホーム」「カー」「プロフェッショナル」という3つの製品セグメントに、2007年秋より「マルチメディア」という新たなセグメントが追加される。PCを中心としたデジタル・オーディオの環境でも“より良い音を楽しんでもらいたい”という開発者の思いが結実し、第一弾モデル「MC15」が誕生した。

MC15
製品データベース
Text
山之内正

写真はクリックで拡大
178,500円(ペア・税込)

【SPEC】
●形式:2ウェイ・2スピーカー ●エンクロージャー形式:バス・レフレックス ●ユニット:150mmマグネシウム・エステル・ポリマー・コーン、28mmドーム・トゥイーター ●クロスオーバー周波数:1500Hz ●出力:50W×2 ●キャビネット容積:4.8l ●外形寸法:170W×260H×235Dmm ●質量:7kg




背面には音質の細かな調整ができるスイッチを装備


付け外しが可能な専用スタンドを付属



デスクトップでの使用イメージ

マルチメディア時代に対するDYNAUDIOからの回答

デジタルオーディオプレーヤーやパソコンで本格的な音を楽しむためには、2つの選択肢が一般的だ。アンプ内蔵スピーカーをつなぐか、オーディオシステムにダイレクトに接続するか、どちらか一方を選ぶことになる。だが、現実にはそれぞれ一長一短があり、決め手を欠く。前者は手軽だがクオリティがいまひとつ、後者は音はいいがパソコンとオーディオの両立が難しいという具合だ。

そこに目を付けたのがディナウディオのMC15である。50Wのアウトプットを有するパワーアンプを内蔵しているが、既存のアクティブ型にありがちな妥協の産物ではなく、スピーカーもアンプも徹底して音にこだわり抜いた設計。アンプを左右それぞれのエンクロージャーに同一条件で内蔵していることからして、一般的なデスクトップスピーカーとは一線を画している。ステレオシステムのスピーカーは左右同一仕様というのがピュアオーディオの鉄則だが、デスクトップスピーカーではこの原則を満たす製品は意外に少ない。

外見からわかるようにユニット構成はディナウディオの上位モデルを踏襲している。大口径ボイスコイルを採用したMSPコーンウーファーとソフトドームトゥイーターを近接配置し、剛性の高い本格的なエンクロージャーに組み込んだ。アンプはリア内側に配置し、振動の影響を排除するとともに、背面のヒートシンクで効率的に放熱を行う。本格的なスタジオモニターに採用例の多い構造で、クオリティ面でも有利な点が多い。3バンドのレベル調整やハイパスフィルターなど、様々な設置スタイルを想定した調整機能の充実ぶりも際立っている。

コンパクトでアンプ内蔵ということもあり、低音の再生能力が気になるところだが、大編成のオーケストラを再生した瞬間、その不安は払拭された。特にニアフィールドで聴くと自然な音像と広がりのある音場が同時に出現し、スケールの大きさと奥行きの深さは驚くばかり。ジャズボーカルは肉声感とボディ感のある温かい音調のなかにハッとするリアルな表情を垣間見せ、ウッドベースの密度、パーカッションの粒立ちなども、完全にピュアオーディオの次元に到達している。

ソース機器を直接つなぐのもいいし、良質なプリアンプとの組み合わせも面白い。信号ケーブルや電源ケーブルの交換にも敏感に反応するなど、使いこなしがいのあるスピーカーである。手軽な音質改善には付属スタンドも重宝するだろう。

PCと本機の組み合わせはいかにも贅沢だが、ひと味違うこだわりが欲しい人にぜひお薦めしたい。ディナウディオの素直なバランスは本機にもしっかり生きている。

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