
|
ケーブルや電源機器をグレードアップするのは、いまやオーディオの王道である。プレーヤーやアンプなどとの相性もあるため、様々なケーブルを取り替えて、その音色の違いを楽しむ方も少なくない。 アコースティック・リヴァイブは、この分野でも同社ならではの個性的な製品を登場させている。たとえば、電源ボックスのボディに航空機レベルのアルミ合金をくり抜いて使用したり、そのこだわりは半端ではない。ここでは、これらの“ケーブル&電源”関連製品についてくわしく見ていこう。 |
![]() |
ケーブルインシュレーター |
![]()
電源ケーブルやスピーカーケーブルは床の上にはわせておくのが常識となってきたが、これは分離して床の振動による影響を軽減させることが音質に有利である。床はスピーカーの振動がかなり大きなレベルで流れているのが普通であり、その振動は機器にまで影響するわけであるが、ケーブル類は従来見逃されていた部分である。ケーブルは浮かすだけよりも、ケーブルに乗っている振動を低減するような構造のある方がより有効である。
ケーブルインシュレーターとして発売されたRCI-3は木製のシンプルなケーブルガイドのような外観であるが、中央内部にはピンクトルマリンを下層に、その上部にクリスタルの粒子を充填、制振性のある素材でケーブルと接触、支える構造になっている。太い電源ケーブルに一箇所試用すると、濁りが減少し、SN 比を高め、音の密度も改善される傾向が得られる。この種の対策は電源ケーブルに効果的だ。スピーカーケーブルでも同様にSN比を改善してクオリティの強化にプラスする。(福田雅光/プロフィール 「オーディオアクセサリー」128号より転載)
![]() |
シングルコアー・ケーブル・シリーズ |
![]()
新しい視点でオーディオの周辺環境を見つめ、斬新なアクセサリーを生み出すメーカーがアコースティック・リヴァイブ。同社のアナログ信号およびデジタル情報伝送系ケーブルには、独自のシングルコア(単芯)タイプが使われている。一般的なケーブルには撚線構造が定着しているが、その細部を観察すると、入力から出力まで導線間に無数の接触点が存在し、到達時間にズレが出る。その結果、マルチパスによる音のにじみや汚れが発生、聴感的には厚さや豊かさのように感じられるが、再生装置の純度が高まるにつれて総合的な品位に大きく影響を与えることに気づく。その点、シングルコア構造のケーブルでは到達時間に乱れがなく、理想的な信号や情報の伝送が実現する。
シングルコアー・ケーブル・シリーズには、アンバランス・タイプ(RCA)とバランス・タイプ(XLR)のアナログ系、デジタル系のSPDIF(RCA)とAES/EBU(XLR)があり、プロの録音現場から一般のオーディオファンまでに愛用されてきた。このシリーズにはOFC材の円形断面導線が使用されていたが、新製品の「新シングルコアー・ケーブル・シリーズ」には、高品位のPCOCC-A(アニール)材による楕円断面形状の導体を使用。ポレオレフィンとシルク緩衝材で包み込み、フレキシビリティーに優れるテフロン・コーティングの銅管でシールド、理想的な伝送を実現した。円形導体の断面では外周からの反射が中心部に集まるが、楕円断面ではこの種の干渉が除かれ、一段と聴感S/Nが向上し忠実度が限界まで高められた。
なお、コンポーネント機器の仮想アースを実現する、ベストセラーのグラウンディグ・コンディショナーRGC-24のケーブル系にも、新タイプが使われている。(斎藤宏嗣/プロフィール 「オーディオアクセサリー」124号より転載)
![]() |
バイワイヤーアダプター |
![]()
BWA-4はバイワイヤリング分配端子として機能するアクセサリーで、別にケーブルを用意して使う。この目的はスピーカーのバイワイヤリング型入力端子を、シングルワイヤーで接続する場合でも、理想的な方法とするため専用に開発された。スピーカーのバイワイヤリング端子にはジャンパー線が付属しているため、通常一本のケーブルで使われることが多い。しかし、この方法はマイナス要素もあるためスピーカーの真価を発揮させるには不利である。高音、低音端子どちらに接続するかで、中低域の音質や高域特性が変化し、付属ジャンパー線の性能に左右された限界もある。ジャンパー線をグレードアップする方法も不均等な接続に変わりなく、解決にはならない。
バイワイヤリング端子は等しい条件になるように均等給電されることが、まず必要だ。BWAは使用しているスピーカーケーブルの先端に装着して、2分配する接続部に25・程度の低域、高域用ワイヤーを接続するように考案されている。この方法でジャンパー線を使用しない均等給電となり、同時に完全バイワイヤリング方式に近い効果を発揮して、繊細な情報の再現力、空間の広がり、低歪化などメリットが得られる。接続に使うケーブルはむろん高域特性に優れ、純度の高いものが適している。(福田雅光/「オーディオアクセサリー」123号より転載)
![]() |
バナナプラグ/Yラグ |
![]()
常に意欲的に効果的なアクセサリー類を開発し続けているACOUSTIC REVIVEが作ったバナナプラグとYラグだ。世界で初めて両者に異種金属の組み合わせで制振性を高めた製品で、素材は真鍮切削加工にダイレクトロジウムメッキ、さらに導通部は鏡面仕上げと超低温処理を施し、音質向上を図っているという。
美しいロジウムメッキが施されているので装着するとケーブルのグレードが数段高まるとともに高級感が増し、いかにも良い音が聴ける予感がしてくる。スピーカーケーブルのアンプ側にYラグ、スピーカー側にバナナを装着して聴いたが未処理の時に比べ確実に情報量が増し、全体に安定感のあるサウンドとなる。また最新デジタル録音のクラシック系ソフトなどは高域の歪感が減少しストリングスに滑らかさが感じられる。ケーブルが1グレード上がるのと同様の効果が期待できる製品だ。(小林貢/「オーディオアクセサリー」123号より転載)
![]() |
ACコンセントスタビライザー |
![]()
2PのコンセントスタビライザーCS-2は、空いてるACコンセントやACアウトレットに装着して音質を改善する新兵器だ。ACコンセントはAC電流による電磁力で振動するため、接点の圧力が変動し、接触抵抗の変動が電源ノイズを生み出してアンプ等の音を汚しやすい。そこでコンセントの振動を抑え、振動に起因する電源ノイズの低減を図ったのが本機である。これはロジウムメッキの黄銅プラグをアルミ合金の丸棒に圧入し、それを軟質と硬質のポリオレフィンで二重に固め、直径38mmのアルミ合金外装に収納した物で、電磁シールド作用でコンセントから出入りするノイズも遮断する。その効果は、S/N感と透明感が増し、音の立ち上がりと切れが向上して、クッキリ鮮明な音になる。壁コンセントや電源タップだけでなく、アンプ背面のACアウトレットに用いても顕著な効果があった。(柴崎功「オーディオアクセサリー」117号より転載)
![]() |
コンセントプレート |
![]()
壁コンセントの、化粧プレートの材質により音質が変化する現象には驚いた。電流の経路でもない部分で変化するとは考えもしなかった。その後、いろいろ研究してきたが、素材の性質がそのまま添加されることがわかる。JIS型とUL型ではプレートの止めネジの位置が異なり、ULは中心で一点である。特にULがプレートに敏感なのはコンセントの急所につながるからだ。プレートは各種の素材があるが、一長一短で結局ない方がクセがないと諦めていた。
ところがCFRPは違っていた。思わず、これならいけるという印象であった。表現力がいい方向へ向かっていたからだ。透明度が高く厚くクセが少ない。むしろ無しの状態よりもキャラクターが少なく、コントラストの高い陰影感があり、S/Nが高く質感が澄んで深みがある。こんなプレートは初めてである。格調の高いクオリティでレスポンスも優れている。うまいバランスで作れている。プレートの傑作になるだろう。
素材はカーボンを樹脂で固めた高剛性である。厚さは周辺の最大で6mm厚。ネジが2本付属。このネジで音質が大きく変化するので複雑だ、試すとセイシン製は高域の精度は高くなるが、この場合は付属に軍配が上がる。ステンレスも候補になる。(福田雅光/プロフィール 「オーディオアクセサリー」115号より転載)
![]() |
デジタルケーブル |
![]()
デジタル伝送の敵はジッターにあり。つまり、時間軸の揺らぎにある。様々な外乱や内乱によって時間軸が揺すられ音が劣化する。これまでプロ現場などでジッター低減器が用いられてきたのは周知のとおりだが、それらとは根本的に発想の違う画期的デジタルケーブルが登場した。柴崎功氏の発明になるDSIX(デジタル・シグナル・アイソレーション・エキサイター)である。
本品は、いわば絶縁型出力トランス付きのノンリニア・アナログアンプ。これまでのような局部的なジッター低減ではなく、システムトータルとしての有害ジッターの根絶をめざしているのだ。内部はグリーンカーボランダムによる電磁シールドが施され、高級パーツも確認できる。ケーブルはもちろんアコリバお得意の単線だ。特筆すべきは高スルーレートアンプによる信号波の急峻な立ち上がりで、通常デジタルリンク時の5倍にも達する。伝送エネルギーもほぼ12倍換算という。通常のデジタルケーブルよりも明らかに高鮮度でピュアな状態、いいかえるなら、完全無菌状態での伝送が可能となるわけだ。
衝撃的な試聴である。ケーブルの存在をほとんど感じない。CDトランスポートからDACへと、まさに直結したかのような感触であり、音の透明度と空間の生々しさが私を包むのだ。ありきたりのデジタル伝送ではまず味わえない精緻かつ正確な表現性。そして素晴らしく自然に広がるステレオイメージであり、遠近や高さ方向へもぐんと音場のパースペクティブ(立体感)が効く。
またDSIXは圧縮デジタル信号にも効果大ということだが、確かにDVDプレーヤーとAVアンプ間に使用すると、DTSやドルビーデジタルデコード時の位相精度が向上するようだ。5.1の映画音響など、もう一段サラウンドの描き分けが緻密となり、セリフや効果音の生々しさに驚かされた。またCD-Rなどのデジタルコピー時の劣化が激減することも、一聴して明らかだ。ぜひ持っていたい新アイテムである。(林正儀/プロフィール オリジナル記事)
![]() |
電源ボックス |
![]()
高級タップとしてお馴染みのアコリバ「RPT-6N」が進化した。一目してサイズアップし重量も増え、堅牢な作りになっている。それにネジ込み式の真鍮スパイクが付いたのが、外観上の明らかな変更点だ。50mm厚の航空機レベルアルミ合金ブロックをくり抜いた構造は発売当初驚かされたものだが、さらに振動への対処が完璧となり高級感が高まった印象だ。
だがもっと興味を引くのが従来からのグリーンカーボランダムに新たにトルマリン石が加わり、フルテック製のプラグに-196度のクライオ処理が施された点だ。トルマリンは微粉末にしてエポキシに混ぜ込み、カーボランダムを覆う感じとなる。これによって同社のマイナスイオン発生器と同じ効果を生む。
一聴して静寂感とダイナミックさの高度なバランス、これが進化の証であろう。微細な音が、よりノイズフローが下がった感じで浮かび上がる。ピアノの一音一音のタッチや余韻の違い。また消えぎわからペダルをすっと置くところまで、余さず聞き取りたい気にさせるハイレベルな弱音再生は、十数万円のタップでも難しいだろう。再生レンジは広くまた空間密度も申し分なく緻密。オケやジャズの骨格はあくまで逞しく、かつしなやかな柔軟性だ。(林正儀/プロフィール 「電源&アクセサリー大全2004」より)
![]() |
コンセントベース |
![]()
高比重2017超ジュラルミン材(航空レベルアルミ合金)10mm厚を採用。サイズは95mm×140mm。質量268gは最も重いタイプ。コンセント固定穴の精度が高い。最近の製品は表面がより滑らかに処理され、上下2カ所の穴も形状が改良されている。
初期の製品よりもレンジ内の情報精度が強化された。繊細な倍音スペクトラムのSN比、解像度が高く、色彩情報も冴えた美しさがある。基本的な特徴はダイナミック感、力強い躍動力、エネルギー密度の高い骨太な表現力を備えていることだ。クラシックの大編成曲は複雑なパートも混濁が少ない。低音は引き締まりコントラストを持つ立体感。スピードと重心の低い再現力。(福田雅光/プロフィール 「電源&アクセサリー大全2004」より)

































