| 原点回帰のパイオニアPDP チューナーセパレートを採用
昨年の“KURO”モデルは、セル底部に電子発光源を設けて種火(予備発光)を低減し、黒輝度を抑えた。今回のパネルは、パネル駆動回路を改良、予備放電をさらに低減し、昨年モデルの約1/5の黒輝度を実現。黒の低輝度化、低輝度領域の表現力、色純度向上に、製品レベルでめざましい成果を上げ、薄型テレビ全体のトレンドセッターになった画期的な製品であった。
そして今年登場したのが、60V型モニタータイプの超弩級のKRP-600M/500M、チューナーセパレートタイプのKRP-600A/500Aである。
KRP-600A、KRP-500A、KRP-500Mは一言で表現すれば、現在最高性能のパネルをベースに、画質・音質・機能・設置性の全てにおいて妥協を許さず、大画面薄型テレビの「質」の面での最高峰を目指した製品である。具体的にいうと、「映像の圧倒的表現力」「音質」「リビングモード」、これらの総和で他社の一歩上を行く付加価値のある製品を目指したのである。
薄型導入期以来、家庭でのテレビの設置に唯一企業レベルで取り組んできたメーカーとして、今こそ薄型の真骨頂といえる本物のソリューションをユーザーに提示したい思いが強かったからであろう。パイオニアは最近の液晶陣営の「壁寄せ」コンセプト『(壁掛けに)似たもの』ではなく、あくまで壁掛けを前提という考えのもと、プラズマながら最薄部39mm(最厚部64mm)を実現し、接続機器が増えても新しいケーブルをテレビ背面に接続する煩わしさのない、本体とチューナー/端子のセパレート構成を選択したといえる。
KRP-600A、KRP-500A、KRP-500Mは、黒輝度を昨年モデルの約1/5に低減した。昨年モデルと並べて視聴すると全黒画面で一目瞭然だ。BD映画を見ると、全ての映像で表現が深くなっている。昨年のKUROで、セルの不要発光を減らし、原色の純度を高めたのは記憶に新しいが、2008
年パネルは黒輝度の更なる低下で相対的に色の鮮やかさが増した。KRP-600Mから搭載された「ディレクターモード」は全機種に搭載されるが、
6500K、ガンマカーブ2.2乗という条件下でホワイトバランスと輝度のリニアリティを最高度に発揮するマニアックな設計。
優秀なパネルだからできる「素肌の美」を狙った離れ業である。BDの近作優秀盤に見るモニター的解像感とナチュラルさを両立させた映像は、息を飲んで見つめずにはいられない見事さである。視聴環境、視聴コンテンツによって映像を自動調整してくれる機能に先鞭を付けたリビングモードは、分析結果をサウンドにも反映させ連動するようになった。
また、オプションのカラーセンサーKRP-SE01を装着すると、室内照明環境の種類を自動判別し、ホワイトバランスを調整し、環境に馴染ませる。一歩先を行くインテリジェンスである。
<この製品の情報は「AVレビュー」2008年10月号にも掲載されています>

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