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「もっとクリエイティブなことに時間を」

Adobeが「Premiere Pro」などCreative Cloud大幅強化。8Kのマスクトラッキングは38倍速に

2019/04/03 編集部:小野佳希
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Adobeは、「Adobe Creative Cloud」をアップデート。動画編集ソフト「Premiere Pro」などビデオ/オーディオ関連ソフト各種に新機能の追加や高速化などの機能強化を行った。

対象ソフトは、上記「Premiere Pro」のほか、モーショングラフィックスソフト「After Effects」、2Dキャラクターアニメソフト「Character Animator」。いずれも今回の機能強化による追加料金等は不要で、通常の定額料金内で利用できる。各ソフトごとの新機能および機能強化ポイントは下記の通り。

■Premiere Pro

<新機能>
・エッセンシャルグラフィックパネル
・「フリーフォームプロジェクト」パネル
・定規とガイド表示

フリーフォームプロジェクトパネル。各素材のサムネイルの大きさや配置場所を自由に変更できる


定規とガイド表示機能。異なるシーンでも文字テロップなどを一定の場所に入れやすくなる

<機能強化>
・マスクトラッキングの高速化
・デュアルGPUの最適化
・ハードウエアデコーディングによるHEVC再生(Windowsのみ)

■After Effects

<新機能>
・ビデオ版「コンテンツに応じた塗りつぶし」
・エクスプレッションエディターの強化

ビデオ版「コンテンツに応じた塗りつぶし」機能。画面内に映したくない被写体などがいる場合に…


対象範囲にマスクを切って機能を実行すると…


対象を塗りつぶしてくれる

<機能強化>
・色変更/ラフエッジエフェクトがGPU処理に対応

■Character Animator

<新機能>
パペットのリグ機能強化


今回のアップデートでは、処理の高速化や安定性の強化などによって、処理待ちの時間の短縮、単純作業からの開放を目指したもの。同社では、待ち時間や単純作業の時間を軽減できることで「もっとクリエイティブなことに時間を使えるようにした」と説明している。

例えば、Premiere Proのマスクトラッキングにおいて、10秒クリップのトラッキング所要時間をHD動画で従来の4倍、4Kでは13倍高速化。6Kでは29倍、8Kでは38倍もの処理の高速化を実現しているという。

なお、同社では現地時間4月8日から米国ラスベガスで開幕するNAB Showにブースを出展。アドビブースを日本語で案内するガイドツアーも実施する。日本語ガイドツアーの応募締め切りは4月5日(金)17時(日本時間)で、特設ページから申し込みを受け付けている。

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