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MapやApple Payも進化

アップル、iOS 9を発表 − Siriなど基本機能強化、iPadの2画面表示も

2015/06/09 編集部:風間雄介
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アップルは、iOS 9を発表した。この秋に無償配布を行う。デベロッパーベータは今日から配布開始し、パブリックベータは7月に提供される。

iOS 9が発表された。大きなデザイン変更などはなく、細かなアップデートを多数追加するものとなる

基本的な部分では、バッテリー持続時間が長くなり、iPhone 6で平均的な使い方を行った場合、1時間程度バッテリーが長く持つという。

Siriは40%も高速化し、さらに40%正確性を高めたという。機能も高め、特定の写真や動画を探したり、ウェブで記事を読み終えるようリマインダーを設定することも可能になる。

Siri使用時のアニメーションも変更される

さらにiOS 9では、文脈によって様々な情報を示唆する機能を強化。自らのいる場所や時間、どのアプリが開かれているか、何につながっているかによって、デバイスは次にユーザーが何をして欲しいかを予期する。

たとえばヘッドホンを挿したり、車に接続したりすると、iPhoneは最近再生したプレイリストやオーディオブックを表示する。

また、カレンダーに場所を入れておくと、出発のタイミングになったらiPhoneがそれを示唆してくれる。

検索機能も進化させる。文脈に沿って様々なサポートをしてくれる。たとえば朝起きたときにiPhoneを持つと、ふだんの行動から、開くアプリをサジェストする。

検索機能「Spotlight」では、良くアクセスする連絡先やアプリが表示されるようになる

Apple Payも強化する。まず、この7月からイギリスでも使用可能になる。秋までに、イギリスで使われているクレジットカードやデビットカードの7割で使用可能になる。

またApple Payは細かな機能強化も行われ、お気に入りのストアカード やクーポンカードを登録することが可能になった。リーダーにiPhoneをかざすと、自動的に正しいクーポンカードが表示される。

純正の地図アプリも強化。公共交通を使った乗り換え案内機能を追加。まずはボルティモア、ニューヨーク、ベルリン、フィラデルフィア、シカゴ、サンフランシスコ、ロンドン、トロント、メキシコシティ、ワシントンD.C.、そして中国の300都市以上などをサポートし、ローンチする。さらに地図アプリには、近くのレストランやバー、ショップなどを探す機能も追加された。

iPad向け機能強化が多数

キーボードも強化。iPhoneとiPadのキーボードに、カット、コピー、ペーストなどのボタンを並べたショートカットバーを表示可能になる。

ショートカットバーの表示イメージ

またiPadで外付けの物理キーボードを使っている場合に、アプリを切り替えたりなどの、新しいショートカットが使えるようになる。

スワイプでアクティブなアプリを切り替えることも可能になる

さらに、iPadのマルチタスキング機能も大幅に強化。まずは2つのアプリを同時にアクティブにし、2つの画面を並べて表示できる「Split View」機能が追加される。

2つのアクティブなアプリを同時に表示できる「Split View」

また、視聴している動画を画面隅に小さく表示し、視聴を続けながらほかのアプリを操作できる「Picture in Picture」機能も新しく加わる。

「Picture in Picture」の表示イメージ

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