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8月開催「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル-」にて

菊岡誠二郎が耳元でガイド、キリトになってゴブリン討伐。『SAO』イベントにソニーがAIやVRで協力

2019/07/22 編集部:小野佳希
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ソニーは、8月4日(日)-18日(日)に秋葉原で開催される体験型展示イベント「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル-」に技術協力。物語の中で描かれる仮想現実世界を、AIとAR、VR関連の最先端技術で具現化する。


「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル-」では、作中に登場する仮想世界の普及推進を志す極秘研究開発組織《ラース》が実施する実験と称して、ソニーのAIやモーションキャプチャー、立体空間表示などのAR、VR技術を用いて、『SAO』の世界に没入して楽しめる複数の体験型展示ブースを展開。

《ラース》の責任者である菊岡誠二郎 二等陸佐は「我々《ラース》は、仮想世界の普及推進という志を同じくするソニーと共同研究を行うことにより、このイベントを実現することができた。今回の実験に使用される技術はモーションキャプチャーしかり、AIの対話技術しかり、純粋なエンジニアたちの頑張りによってやがて実現しうるものなのだ。是非、一般プレイヤーの諸君は、今回の展示をこれから訪れる未来の一片として、何も気兼ねせず思い切り楽しんでくれたまえ」とコメントしている。

主な展示内容は下記の通り。

■聴覚を用いたARの実験 「Sound AR Guide to EX-CHRONICLE」

ソニーのR&Dセンターが開発した独自の音響技術を活用した聴覚向けARにより、音声ガイドを用いて、キャラクターがまるで隣にいるかのような体験を実現。菊岡誠二郎を始め、様々なキャラクターの声が『SAO』の世界におけるARやVRの歩みなどをガイドする。

ソニーモバイルコミュニケーションズ製の耳を塞がないイヤホン『STH40D』を使用し、周囲の音を聞きながら再生している音も聴くことができるオープンイヤースタイルにより、キャラクターがあたかも隣にいるかのような体験を楽しめるという。

■全身の動きを仮想空間に反映するモーションキャプチャーの実験 「ソードスキル・チャレンジ」

6つの小型軽量センサーを装着するだけで全身の動きを捉える独自のモーションキャプチャー技術で、現実の動きを手軽に仮想空間に反映。来場者は作品の主人公のキリトや相棒のユージオになりきり、自身の体の動きを使ってリアルタイムに「ソードスキル」を発動し、次々に侵攻してくる敵のゴブリンを討伐する。

従来のモーションキャプチャー技術では、全身の動きを再現させる際に専用のボディスーツや数多くのカメラを使った重厚な設備が必要だったが、今回、ソニーのR&Dセンターが開発したディープラーニングを駆使した技術により、少数のセンサーの情報から全身の関節の動きを推定することができるという。なお、本展示は、8月12日-18日の間、イベント会場前のデッキにて開催する。

■仮想空間を再現する実験 「MEETING YUI's Heart」

独自開発の立体空間を再現する映像技術を用いて、仮想のキャラクターと出会う体験が可能。作中で、キリトがアイテム化したキャラクターのユイを解凍して再会する印象的なシーンをモチーフに、実際に空間に浮かんだメニュー画面を操作することで、キャラクターがあたかも目の前に存在し、目が合うような体験を楽しめるという。

■仮想世界に人格を複製する実験「比嘉くんの つくろうAI!育てよう性格!」

作中で、菊岡誠二郎の部下で天才エンジニアの比嘉健(ひが たける)が、来場者の人格をコピーしたAIを作成する実験室を再現したブース。来場者(ユーザー)から事前に収集した対話データを独自のアルゴリズムで解析し、コピーAIを作成することで、ユーザーのコピーAIと、作中に登場するキャラクターとしてのAI、アリスとの会話を聴くことができる。

ユーザーとアリスとの会話を学習させることで、個人個人の答え方の特徴を捉えたコピーAIの作成が可能になり、自然な流れで会話される臨場感を体験できるとのこと。なお、アリスの会話音声には、ソニーモバイルが開発したディープラーニングを用いた音声合成を採用している。

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