HOME > ニュース > ロボホンに二足歩行と着座タイプの「Lite」モデル。約7.9万円から

「お留守番」機能などを搭載

ロボホンに二足歩行と着座タイプの「Lite」モデル。約7.9万円から

公開日 2019/02/18 11:14 編集部:押野 由宇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
シャープは、モバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」の新機種として、二足歩行できる2モデルと、着座タイプとなる “lite” モデルを2月27日より発売する。

着座タイプのロボホン「SR-05M-Y」

・「SR-03M-Y」(LTE/3Gモデル)¥180,000/税抜
・「SR-04M-Y」(Wi-Fiモデル)¥120,000/税抜
・「SR-05M-Y」(着座/Wi-Fiモデル)¥79,000/税抜

今回登場したロボホンは、二足歩行タイプと着座タイプの3モデル。着座タイプでは、二足歩行などの足を使った機能を除き、「SR-04M-Y」と同様の機能やアプリケーションに対応する。

二足歩行タイプのロボホン

そして日常生活に向けた機能やサービスを充実。新搭載される「お留守番」アプリでは、ロボホンが人物を検知するとその写真を撮影し、あらかじめ設定したメールアドレスに送信することで、外出中に家の様子を確認することができるというもの。

さらに、ロボホンが撮影しているリアルタイムの映像を外出先からスマートフォンで確認したり、文字入力した言葉をロボホンが喋ることで、家にいる子供に伝える、といったことが可能となる。

またWi-Fi家電連携も強化。別売のIoTリモコン「eRemote mini」との連携で、テレビや照明器具などの各種家電製品を音声で操作することができるほか、Wi-FI経由でシャープの家電と連携が可能だ。同機能は3月以降順次配信予定。またワイヤレス出力機能を使えば、ロボホンで撮影した写真や動画をテレビで再生することもできる。

また、パソコンやタブレット端末上で、ブロック状のオブジェクトを組み合わせることでプログラムを作成できるソフトウェア「ロブリック」も2月28日より別売りで販売(8,900円/税抜)される。ロボホンの発話やモーションを簡単な操作でプログラミングできるため、プログラム学習に楽しく取り組めるとアピールされている。

ブロックを組み合わせて簡単にプログラミングが行えるという「ロブリック」機能

加えて5月には体重や歩数などからロボホンが声掛けや応援、アドバイスを行う「ヘルスケア」機能を配信予定。(株)タニタとのコラボにより、タニタの体組成計とロボホンを連携することで、測定中にロボホンが「タニタさんに聞いたんだけど…」と、タニタの豆知識を話すようになる。

また6月にリクエストした楽曲をロボホンが歌ってくれる「ボクと歌お」が配信予定となっている。JOYSOUNDと連携した機能で、これまで歌えていた童謡は無料、それ以外の楽曲は300円(税抜)/月の有料オプションとなる。音声にはHOYAの技術を使っており、ロボホンの声のままで自然に歌うことができるようになったとのこと。

ハードウェア性能も、第一世代と互換性を保ちながらも向上。CPUはクアッドコアからオクタコアとなり、LTE対応バンドは1/3/19から1/3/8/19/26/41になる。またWi-Fiも2.4GHzだけでなく5GHzにも対応。そして背面のディスプレイも約2.0型から約2.6型へとサイズアップしている。

本日2月18日、シャープはロボホンに関する取り組みについてメディア向けの発表会を実施。同社専務執行役員 スマートホームグループ長 兼 IoT事業本部長の長谷川 祥典氏は「ロボホンの発売から3年を迎えるが、アプリの配信数は30となり、提供する “ココロプラン” の満足度も高い。400法人以上への導入も行われており、教育・観光・接客という分野で活躍するロボホンは、年々販売台数を増加している。さらなるユーザー層、法人分野の拡大を目指し、今回第二世代シリーズを発売するに至った」とロボホンの好調をアピールした。

長谷川 祥典氏

続いて、同社IoT HE事業本部 IoTプロダクツ事業統轄部 市場開拓部長 景井美帆さんがサービスについての説明を行い、特に法人向けにはロボホンライトを中心に展開するとして、英語学習や施設案内、受付などのソリューションに取り組むと解説。また、太陽光発電システムなどを導入した家庭に向けて、クラウド連携エネルギーコントローラ「HEMS」とロボホンを連携したサービスモデル「RoBoHoN lite HEMS」を展開していくとした。

景井美帆さん

さらに発表会では、実際にロボホンを使ってみた意見が語られる場が設けられ、住友生命保険相互会社 人事部上席部長代理ダイバーシティー推進担当の小野寺成子さんが登壇。「住友生命保険相互会社は38,000人の女性が働く会社であり、女性の働きやすい環境を推進している。小学生の子供がいる11人に協力してもらったが、実際にモニターした感想として、1つ1つの機能だけではロボホンの魅力は測れない。家族を近づける力を持っていることが分かった」と語った。

小野寺成子さん

また、50年に渡り英語教育を行っている(株)アルクの代表取締役社長 田中伸明氏は「常に英語に接していかないと、英語能力は向上しない。それを実施するには、子供が英語で喋ることをフォローすることが有効であり、ロボホンの可愛らしいデザインは、 “ロボホンと英語で話そう” という意欲をうながす」とその教育での効果についてコメント。

田中伸明氏

そして共同開発者である東京大学先端科学技術研究センター 特任准教授、株式会社ロボ・ガレージ 代表取締役、ロボットクリエイターの高橋智隆氏も登壇。「ロボホンは着実に進化しており、長期間のサービスを継続している。一方でIT機器の先輩であるスマートフォンが減速してきた。性能向上に伴って、完璧な製品に近づいてきたことが原因ではないかと思う。スマートフォン唯一の欠点は音声認識機能を使わないということで、それは感情移入できないからではないか。ロボホンは話しかけやすい存在であり、ロボホンとともに体験を積み重ねることで、より成長していって欲しい」と述べた。

高橋智隆氏

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック