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バラエティからドラマまでオリジナルコンテンツをラインナップ

BSスカパー!が10月4日リニューアル − 地上波ではできない“ヤンチャ”な番組を多数用意

公開日 2014/09/18 16:49 ファイル・ウェブ編集部
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スカパー! は、BSデジタル放送チャンネル「BSスカパー! 」を10月4日にリニューアル。独自制作番組や、多彩なチャンネルをザッピングしながら紹介する生番組など、ユニークなコンテンツを多数取り揃えたラインナップとする。またプレミアムサービスの「スカチャン5」も名称を「BSスカパー! 」に改め、同じ内容を放送する。

「BSスカパー! 」はスカパー! のいずれかのチャンネル/パック等を契約していれば無料で見ることができる。同社は「“おまけ”チャンネル BSスカパー! 」と銘打ち、スカパー! に入ればBSスカパー! の充実した番組も楽しめるおトク感をアピールしている。

本日同社は都内で発表会を開催。スカパーJSAT(株)執行役員常務の小牧次郎氏がプレゼンテーションを行った。


スカパーJSAT(株)執行役員常務 小牧次郎氏
「テレビがつまらない、見る番組がない、もうテレビなんか見ない、という発言が多く見られる昨今だが、本当に日本人はテレビを見なくなってしまったのか?」と問いかける小牧氏。地上波(関東地区)の視聴率は右肩下がりのように見えるが、それでも2013年度は41.7%。これは、関東地区では4割以上の家庭が6〜24時の18時間ずっとテレビを見ているか、全世帯が1日7時間テレビを見ている、ということになる。「こうしてみると、日本人は結構テレビ好きと言える。しかし、“テレビを見ている”とは言いたがらない」と語る小牧氏。いま“テレビの黄金期”を迎えているとされるアメリカを比較に挙げ、「有料テレビチャンネルが、時代を代表するような良質なコンテンツを作り出していること」が大きなキーであると説明した。

関東圏の平均視聴率

また、先に挙げた視聴率の推移は6大ネットワークのみの集計で、MXやCS、ケーブルテレビなどの“その他”の数字は換算されていない。それを付け加えると下図のとおりであり、“その他”部分の視聴率は大きく伸びている。

6大ネットワーク以外も含めた平均視聴率

“その他”の部分は大きく視聴率を伸ばしている。

「いまの日本は、アメリカにおけるテレビ革命の直前にあると思う。有料多チャンネルサービスの普及率はまださほど多くないし、質の高いオリジナル番組の数も少ない。本当にテレビ革命が起こるためには、日本で作った、地上波ではできないようなオリジナル番組が数多く生まれないといけない。キー局以外のテレビ局は小さくて予算も少ないためそういった番組を作るのは難しいが、それらを束ねる、我々のようなプラットフォームが率先して行っていくべきだ」と力強く語る小牧氏。こういった考えが、今回のBSスカパー! リニューアルの背景にあったと説明した。

10月4日のリニューアル以降は、“ゴールデンタイム”として夜21時〜23時台の番組に注力。地上波ではなかなかできない「やんちゃな番組」をラインナップするという。

スカパー!のマスコット「スカッピー」がちょっとヤンチャな雰囲気になった「Bスカッピー」

“地上波ではできないやんちゃな番組”をラインナップ

まず、10月4日(土)の開局日には記念特番を放送。10月からスタートするレギュラー番組のMCや特別ゲストを迎え、スカパー! のあらゆるチャンネルをザッピングしながら紹介する。

10月26日(日)21時からは、「モノクラ〜ベ」がスタート。ある「モノ」が欲しいというゲストを迎え、ある「モノ」の人気商品2つを番組がピックアップし商品のウリを独自の目線で徹底比較する番組だ。MCは元NHKの堀 潤氏。それぞれのメリット/デメリットもしっかり挙げ、本音を交えて詳しく検証していく内容になるという。


人気の「モノ」をピックアップし本音で比較する「モノクラ〜ベ」

堀 潤氏
発表会には堀氏も登場。「NHK時代は特定メーカーの特定商品について扱うことはなかったけれど、テレビでは言えないことのほうが多かったと思います。『スポンサーはないけれどもカドが立たない』というのが大前提でした。『モノクラ〜ベ』では、家電など様々なものを取り上げ、モノのいいところや悪いところ、詳しい使い勝手などを本音を含めてしっかり伝えていきたいと思います。いまは、テレビの見方が変わってきている時期。一時期オワコンだと言われていたけれど、ネット上に“お茶の間”が再現されていて、面白い番組はそこで盛り上がっています。『モノクラ〜ベ』のような番組がスタートすると、また盛り上がっていただけるのではないでしょうか」と語った。

そのほか、「タトゥ」「まくら営業」「AV男優」など、その道のプロをパネラーに、その世界では常識のクイズを出題する、興味深い世界の体験者だらけを集めたクイズ番組「ダラケ! 〜お金を払ってでも見たいクイズ〜」(10月9日開始/毎週木曜21時〜/MC.千原ジュニア)や、格闘技/サッカー/野球など、スポーツ界の伝説的なカードを選りすぐり、新たな実況・解説を付け加えてノーカットで放送。さらに当時のプレイヤーや関係者をゲストに迎え、その試合を語り尽くす「SPORTS LEGEND」(10月24日開始/隔週金曜21時〜)なども放送予定だ。


スポーツ界の伝説的なカードを選りすぐり、新たな実況・解説を付け加えてノーカットで放送する「SPORTS LEGEND」
「SPORTS LEGEND」の第1回目では、格闘技イベント「PRIDE」の第1回大会で行われた高田延彦 vs. ヒクソン・グレイシーの試合をノーカット放送。高田氏は発表会にも登場し「1997年10月11日、東京ドーム。この日は私にとってはプロレスラー高田が死んだ日であると同時に、PRIDEというイベントがこの世に生まれた日でもある。一夜にして創造と破壊がおこった、忘れられない大切な苦い一日でした。2007年、PRIDEは我々の前から姿を消した。『消えた』というのが実感。当時俺たちは怒っていた。1997年〜2007の10年間、熱い魂を持つファン・観客・作り手が三位一体となって、サッカーや野球にも勝てるんじゃないかと野望を持ち始めていたときのことだったから。いまやPRIDEのPの時も知らない若者が増えている。そういう方にも、伝説と呼ばれた、心拍数の高い、PRIDEというイベントを知って楽しんでもらいたい。私は邪魔をしないように静かにお手伝いしたいと思います」と話した。

高田延彦氏

また、12月からは第151回直木賞受賞作である黒川博行「破門」(角川書店)を連続ドラマ化。地上波では難しいテーマを扱った、BSスカパー! 制作のドラマとなる。

BSスカパー! 制作のドラマ「破門」もスタートする。

そのほか、タレント事務所「セントフォース」所属のタレントが登場するお天気番組「日替わりセントフォース」なども放送される。

お天気番組「日替わりセントフォース」なども放送。所属する望月理恵さん、美馬怜子さん、松本あゆ美さん、色紙千尋さんが登場した


多数の番組をザッピングしてオイシイとこ取りができる番組も。

上記のような番組に加え、当日リアルタイムで放送中のチャンネルをザッピングしながら楽しむ新番組をほぼ毎日生放送。ラインナップは以下となる。

・「チャンネル生回転 TV News ザップ! 」:月〜金曜日 後 0:00〜3:00
スカパー!のニュースチャンネルをザッピングしながら、世界情勢をいち早くお伝え。

・「チャンネル生回転 TV All ザップ! 」:月〜金曜日 後 6:00〜8:45
今まさに放送されているチャンネルのオイシイ部分を大公開。

・「チャンネル生回転 TV Midnight ザップ! 」:月〜木曜日 深 0:00〜2:00
数あるアダルトジャンルの中から、放送中の一番オイシイ部分をお届け。

・「Jリーグマッチデーザップ!〜生中継をザッピング〜」: Jリーグ開催日
同時開催中の試合から、局面を迎えているカードをザッピングしてお届け。

ニュース番組やアダルト番組など様々なジャンルでザッピングを行う番組も用意。


テレビ黄金時代の先駆けを目指す

小牧氏は「6大ネットワークに比べたら、オリジナル番組の数はまだまだ少ない。しかし我々には志がある。世帯平均視聴率に強く依存した広告収入モデルは、必然的に同じような番組ばかりを生み出し続けている。しかし有料放送という全く違うビジネスモデルは、地上波にできない新鮮なオリジナル番組を作れる土壌だ。BSスカパー! がプラットフォームの独自チャンネルとしてその先駆けとなり、他のプラットフォームにもこの動きが伝わってもっと多くのオリジナル番組を作るようになり、6大ネットワークもそれに刺激を受けて…ということになれば、日本のテレビ番組が一気に多様化・高品質化し、テレビ黄金時代がやってくるのではないだろうか。BSスカパー! は、できるだけ多くの質の高いオリジナル番組を生み出していきたいと考えている。日本の有料チャンネルを、そしてそこにある豊富なコンテンツを、できればスカパー! と契約して楽しんでもらえれば」と締めくくった。

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