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105人収容 著名演奏家コンサートなども開催

オーディオサロン「ARISTCRAT」地下にコンサートホール「ARISTHALLがオープン − 生音とオーディオを両方楽しめるスポットが誕生

2010/10/21 ファイル・ウェブ編集部
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東京・南青山にあるオーディオサロン「ARISTCRAT(アリストクラト)」は、同じビルの地下1階に、ホール「ARISTHALL(アリストホール)」をオープンした。

「ARISTHALL」エントランス

アリストホールは192m2、収容人数105名の小さなコンサートホール。東京メトロ表参道駅から徒歩5分、プラダやカルティエなどの高級ブティックが立ち並ぶ一角にある。オーディオサロン「アリストクラト」を訪れた国内外の演奏家たちの「オーディオで培った経験と音響技術を活かしたコンサートホールを造って欲しい」というリクエストをきっかけに誕生したのだという。天井や舞台上にはホールトーンを整えるため、オーディオルームでよく目にする音場調整材が配されている。

「ARISTHALL(アリストホール)」

天井には音場調整材が配されている

アリストクラトのテーマカラーである赤が印象的に使われたホール内には、ベーゼンドルファーのピアノ「model275」を常設。プロ奏者のリサイタルはもちろん、アマチュア向けに広くレンタルも行っている。

ピアノはベーゼンドルファーのmodel275を常設

オーディオサロンとコンサートホールを同じビル内に造ったのは、訪れた人に「生演奏」と「オーディオ」という少し志向性の違う音の愉しみを、どちらも味わってもらいたいという考えからだという。

10月20日に開催されたアリストホール完成記念式典では、オーナーの倉田泰輝氏が挨拶。「アリストホールは『小ささ』にこだわった。プロ・アマチュア問わずいろいろな方が、友人知人を招いてコンサートをできる場が作れれば。これから時間をかけて手を入れながら、使っていただく方に使いやすいホールにしていきたいと考えている」と語った。

「ARISTCRAT」「ARISTHALL」オーナー 倉田泰輝氏

また記念演奏として、根津理恵子氏によるピアノ独奏、元ベルリンフィルハーモニーのコンサートマスターであるレオン・シュピーラー氏とNHK交響楽団メンバーによる弦楽アンサンブルが披露され、アリストホールの音響を早速確認することができた。

演奏を終えたシュピーラー氏は「今日は特別なお祝いすべき日。世界的都市である東京に、素晴らしい室内楽ホールができたからだ。ある詩人のフレーズに、『音楽は天使の声。天使の声がビブラートのように人間の心を震えさせる』というものがある。今後このアリストホールいっぱいにビブラートが満ち、多くの人の心を揺さぶる場所になって欲しいと思う」と祝福した。

元ベルリンフィルハーモニーのコンサートマスター レオン・シュピーラー氏

なお今後「アリストホール」では、レオン・シュピーラー氏やアルブレヒト・ブロイニンガー氏、クラウス・シュトール氏、NHK交響楽団メンバーなど錚々たる顔ぶれによるコンサートが多数予定されている。スケジュールはこちらから確認できるので、ぜひチェックを。

<アリストホールの詳細>
住所:東京都港区南青山4-18-16 フォレストヒルズウェスト B2F
電話番号:03-5775-3838

・面積:192m2
・座席数:105席(車いすスペース有り)
・客席間口16m、奥行き6m、天井高2.58m
・舞台間口9.2m、奥行き4.7m、天井高2.47m
・ピアノ ベーゼンドルファー model275常設

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