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業務用ラインナップ全モデルが4K対応

キヤノン、4K撮影に対応した業務用ビデオカメラエントリーモデル「XA55/40」

公開日 2019/04/03 13:39 編集部:成藤 正宣
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キヤノンは、業務用ビデオカメラ「XAシリーズ」の新製品として、シリーズで初めて4K撮影に対応する「XA55」「XA40」を、4月12日より順次発売する。ラインナップと市場想定価格は以下の通り(いずれも税抜)。

・「XA55」:250,000円前後 6月上旬発売
・「XA40」:154,000円前後 4月12日発売

「XA55」

「XA40」

同社業務用ビデオカメラの10万円〜30万円台のエントリークラスとしてはじめて4K/30P撮影に対応したモデル。すでに4K/60P撮影に対応している上位モデル「XFシリーズ」に続き、業務用ビデオカメラのラインナップすべてを4K撮影に対応させたかたち。同社では、「現在まだフルHD撮影を中心にしているユーザーでも、4K撮影環境へスムーズに移行できる“4K Readyモデル”」と位置づけている。なお、従来モデルからの変更点として、これまで同梱していたハンドルユニットが別売オプションに変更された。

XAシリーズとしてはじめて4K撮影に対応

上位モデルXA55は、ニュース/取材/ドキュメンタリー番組の撮影などブロードキャスト用途を想定する画質重視のモデル。従来モデルから約6.8倍大型となった1.0型CMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC DV 6」を搭載。低照度撮影時のノイズを低減した上、大型センサーならではの背景をぼかした映像表現が可能とする。

タッチ操作に対応し、4K画質でも高速/高精度でピント合わせが可能な「デュアルピクセル CMOS AF」、センサーの4K画素から高精細なフルHDデータを生成する「Over Sampling HD Processing」機能を搭載する。

液晶モニターを展開した状態

本体側面上部にSDカードスロット2基を搭載

レンズは鏡筒構造の改良により、25.5〜382.5mmの光学15倍ズームに対応。別売オプションのワイドアタッチ/テレコンバーターを装着することで、4K画質を維持したまま焦点距離をさらに拡張できる。

上下左右のブレだけでなく、光軸回転/水平回転/縦回転なども電子的に補正するダイナミックモードを搭載。5軸方向の手ブレ補正により、不安定な歩き撮り時でも見やすい映像で撮影ができるとしている。

別売アクセサリーは、従来のXAシリーズのものを引き続き利用可能。ハンドルユニットのみ、上位モデルXFシリーズと互換性のある新規ユニット「HDU-3」が用意されている。

映像記録フォーマットはXF-AVC/MP4に対応。液晶モニターは3.0型/約46万ドット、ファインダーは0.24型/約156万ドットを搭載。映像出力端子としてHDMIに加え3G-SDIも内蔵する。外形寸法は109W×91H×214Dmm、質量約975g。

XA40は、企業や学校のイベント撮影や個人ユーザーなどの使用を想定したスタンダードモデル。CMOSセンサーは1/2.3型、映像エンジンは「DIGIC DV 6」を搭載。4K撮影時に29.3〜601mmの光学20倍ズームが可能な高倍率レンズを搭載する。

XA40は最大20倍の光学ズームに対応する

その他機能として、撮影スピードを0.4〜1,200倍まで選択できる「スロー&ファストモーション」、4Kセンサーを活用しフルHD映像の解像感を高める「Over Sampling HD Processing」が搭載される。

液晶モニターを展開した状態

液晶モニター側にSDカードスロット2基を搭載

別売アクセサリーは、ハンドルユニットを含め従来のXAシリーズのものを引き続き利用可能。映像記録フォーマットはMP4。液晶モニターは3.0型/約46万ドット、ファインダーは0.24型/約156万ドットを搭載し、映像出力端子はミニHDMIを内蔵。外形寸法は109W×84H×182Dmm、質量約730g。

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