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新RAWフォーマットも搭載

キヤノン、新映像エンジンを搭載し4K動画撮影可能なエントリーミラーレス「EOS Kiss M」

公開日 2018/02/26 13:00 編集部:成藤正宣
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キヤノンは、ミラーレス一眼の新モデル「EOS Kiss M」を3月下旬から発売する。ボディー単品と4種類のレンズキットで販売され、いずれも価格はオープン。

【ラインナップ】
・ボディー:予想実売価格74,000円前後
・15-45mmレンズキット:予想実売価格90,000円前後
・Wズームレンズキット:予想実売価格112,000円前後
・Wレンズレンズキット:予想実売価格105,000円前後
・18-150mmレンズキット:予想実売価格123,000円前後

EOS Kiss M

APS-Cサイズの2410万画素デュアルピクセルCMOSセンサーと最新映像エンジン「DIGIC8」を搭載するミラーレス一眼レフカメラ。「小型軽量」「簡単な操作感」「高性能/高画質」「手頃な価格」「ブランド」と、エントリーユーザーが求める要素をすべて網羅するというモデルとなる。なお、Wズームキットには15-45mm、55-200mmのズームレンズ2本、Wレンズキットには15-45mmのズームレンズ、22mmの単焦点レンズが付属する。

Kissの名を冠する初めてのミラーレス機となる

250mlペットボトルとのサイズ比較。持ち運びに有利なコンパクトサイズ

DIGIC8の搭載により、AFは測距点が従来の最大99点から143点に増加、対応レンズを装着することで測距エリアも拡大し幅約88%、縦約100%のフォーカスが可能となった。その他、動体の追尾性能の向上、人物の瞳に対するピンポイントなAF能力、暗所でのAF精度向上など、全体的なAF性能が底上げされている。

画質に関しても、逆光時暗く映りがちな顔の輝度を上げるAE改善、顔や高輝度部分の白トビの改善機能を搭載。同社ミラーレス機としては初めて、レンズ補正機能「Digital Lens Optimizer」も搭載する。

左右にはHDMI、マイク端子など外部入出力を配置

手ブレ補正は、主に同社コンパクトデジタルカメラに採用されてきた「デュアルセンシングIS」を内蔵。ボディのCMOSセンサーでブレ量を検出し、対応レンズの手ブレ防止機能を制御するアルゴリズムを開発したことで、手ブレ補正は従来の同社ミラーレス機より0.5段分向上したとしている。

静止画フォーマットとして、新たにRAWフォーマット「CR3」「C-RAW」を導入。新しいアルゴリズムによって画像処理を行っており、「CR3」は画質・データサイズは従来の「CR2」と同等の次世代フォーマット。「C-RAW」はCR3に比べれば若干画質は劣るものの、データサイズはより小さくカメラ内RAW現像にも対応したコンパクトフォーマットとなる。

動画撮影は4K解像度に対応し、フレームを静止画として切り出す事も可能。4Kタイムラプス動画の撮影や、HD画質で120p/100pのハイフレームレート動画を撮影する機能も搭載する。

手動引き出し式の内蔵フラッシュを搭載する

内蔵EVFは0.39型の約236万ドット有機ELを採用。モニターは3.0型の約104万ドットバリアングルタッチパネルを搭載。EVF撮影中にタッチパネルをなぞることでAF枠を移動させる「タッチ&ドラッグAF」にも対応している。操作系統はシンプル化し、ボタンやレバーは右手側に集中させている。

操作系統は右手側に集中させ、操作を簡単にしている

その他、簡単な手順で画作りが行える「クリエイティブアシスト」、音をたてづらい場所の撮影に最適な「サイレントモード」、シャッタースピードや被写体ブレなどを自動で補正し被写体のスピード感を表現する「流し撮りモード」といった撮影モードも搭載。手軽にさまざまな撮影表現が可能となっている。

EVF撮影中にも使える各種撮影モードを分かりやすく表示する

常用ISOは100−25600、拡張ISOは51200。連射速度はAF追従約7.4コマ、AF固定約10コマ。静止画の連続撮影可能回数は約235枚、動画の連続撮影可能時間は約1時間25分。外形寸法は116.3W×88.1H×58.7Dmm。質量約390g(バッテリー、メモリーカード含む)

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