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最上位グレード「THX AAA-888」採用

Mytek、同社初の単体据え置きヘッドホンアンプ「Liberty HPA」。THX AAA技術搭載

2021/12/10 編集部:小野佳希
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エミライは、同社が取り扱うMytek Digital初の単体据え置きヘッドホンアンプ「Liberty HPA」を12月17日に発売する。オープン価格だが税込198,000円前後での実売が予想される。

Liberty HPA

エントリーラインながらTHX Achromatic Audio Amplifier(AAA)テクノロジーを搭載。これにより、「驚異的な音楽の正確さ、前例のないダイナミックレンジ、そして限りなく低いレベルのノイズと歪みを実現」したとし、「ヘッドホンリスナーと、プロサウンドエンジニアの両方にとって、リファレンスとなるモデル」だとアピールしている。

THX AAAテクノロジーの「Achromatic」とは「レンズ収差によるにじみがない」という映像用語で、透明感や原音忠実を実現するための技術。THX社が特許取得済みのフィードフォワードエラー補正トポロジーにより、高調波、相互変調、クロスオーバー歪みを最大40dB低減する。今回の「Liberty HPA」では、チャンネルあたりの出力が6,000mA(16Ω)という超高出力ながら、THD=最大-150dBを実現する最上位グレードの「THX AAA-888」を採用している。

同社フラグシップラインのManhattanシリーズでのみ採用されてきたトロイダルトランス電源を採用。インピーダンスが低く過渡特性に優れたリニア電源を採用することで、タイトな低音と安定したサウンドステージの両立を図っている。本体内部の大部分を締める60Wのオーバーサイズの電源が搭載されており、THXアンプ回路のL/R出力段には2つの独立した+18Vレールを、プリアンプ部には別の+15Vレールを供給している。

内部構造

ALPS製の27mmボリュームアッテネーターを搭載。4段階(+6dB/0dB/-6dB/-12dB)のゲイン切替機能も備え、両者を組み合わせて最適なボリューム位置でリスニングできるようにしている。

入力端子にはキャノン/TRS兼用のバランス入力を1系統と、RCAアンバランス3系統を装備。ヘッドホン出力には4ピンXLRバランス、4.4mmバランス、6.3mmシングルエンド、3.5mmシングルエンドを1系統ずつ備えている。また、プリアウトにRCAアンバランスを装備している。

各端子部

左右の音をアナログ的にミックスして空間的な広がりを出すことで、スピーカーリスニングの感覚に近づける「クロスフィード機能」も搭載。同機能の強度は4段階で設定できる。また、AMラジオのモニターのためモノラルリスニングをシミュレーションする機能も搭載している。

操作系をフロントパネルに集約し、各機能を直感的に操作できるよう配慮。インプットセレクトのLEDは全点灯に設定することで、すべての入力を同時に受け入れることができるモードも備えており、複数のソースをインプットセレクトの操作なしに横断的にリスニングすることもできる。

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