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明るいところはより明るく

ソニー、4Kプロジェクター「VPL-VW875/VW275」。ダイナミックHDRエンハンサーで表現力向上

2021/04/16 編集部:押野 由宇
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ソニーは、4Kプロジェクター新製品として「VPL-VW875」および「VPL-VW275」の2モデルを発表した。ともに5月8日発売で、価格はオープンだがVPL-VW875が税込3,300,000円前後、VPL-VW275が税込605,000円前後での実売が予想される。

「VPL-VW875」

VPL-VW875は、独自のネイティブ4Kパネル「4K SXRD」を採用したプロジェクター。「VPL-VW855」の後継機となり、新たに「ダイナミックHDRエンハンサー」を搭載することで、明部と暗部の表現力を向上させた点が特徴としている。

ダイナミックHDRエンハンサーは、フレームごとにダイナミックレンジを調整し、明るいところは明るく輝かせ、暗部はアイリスや光源の制御を連動させ、黒をより沈みこませることにより、従来機に比べHDRコンテンツに対して最適なコントラストを提供するという技術。さらに「Z-Phosphor」レーザー光源を搭載するため、デュアルコントラストコントロール(ダイナミックレーザーコントロール+アドバンストアイリス3)により光源の調整とアイリス連動を進化させ、黒をより沈みこませながら明部を輝かせることを可能としたという。

輝度は2,200ルーメンで、ダイナミックコントラストは∞:1。光を遮断した完全暗室においてスクリーン上の明るさ0ルーメンを実現する。またHDRオート時のHDR10/HDRリファレンスモードの選択が追加され、HDRオートで自動的に1,000nit調整コンテンツ専用のHDRリファレンスモードが選択されるようになった。

2,200ルーメンの輝度を実現

画質プリセットはSDRとHDRで個別の設定値を保持可能。従来は共通の設定値が適用されていたため、HDRで適切な設定がSDRにも適用されると映像が明るすぎる、といったことが起きたが、それを防ぐことができる。

ほか、VPL-VW855からの進化点として、「高輝度部分の色再現と階調が向上した」「黒い部分も階調を保ちつつ、より深い黒を再現できるようになった」「ダイナミックコントラスト感の向上により精細感も向上した」としている。

HDMI入力端子は2系統を搭載し、18Gbps、4K/60p信号の伝送に対応。背面排気の採用により、排気による陽炎現象を防いでいる。外形寸法は560.0W×223.0H×510.5Dmm(レンズ含む/突起部含まず)、質量は約22kg。

VPL-VW275は「VPL-VW255」の後継にあたるモデルで、上位機と同じくネイティブ4Kパネル4K SXRDを採用した4K入門機としても位置づけている。光源は水銀ランプで、輝度は1,500ルーメン。プロジェクターの大画面でゲームを楽しめるよう、「ゲーム用遅延低減モード」も搭載する。

「VPL-VW275」

本機もダイナミックHDRエンハンサーを新たに搭載。なお、アイリス非搭載のため、信号処理により明るい領域をより明るくする調整のみ対応している。ただし、暗部に関しても階調表現の改善が行われているとのこと。

また、HDRオート時のHDRリファレンスモード選択も追加。画質プリセットのHDR/SDR個別設定保持にも対応する。HDMI入力端子は2系統搭載、18Gbps、4K/60p信号伝送をサポート。外形寸法は495.6W×205.3H×463.6Dmm(突起部含まず)、質量は約14kg。

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