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制作者の意図再現を追求

「HDR10+ ADAPTIVE」発表。環境に合わせて輝度レベルを自動調整

2021/01/07 編集部:平山洸太
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HDR10+ Technologies, LLCは、HDR10+コンテンツの視聴を最適化する新機能「HDR10+ ADAPTIVE」を発表した。対応製品については、今年中にパナソニックやサムスンなどから発売を予定する。

「HDR10+ ADAPTIVE」のロゴ

「さまざまな視聴条件のもとで制作者の意図を完全に実現できる」ことを目的とする新機能。同機能では、HDR10+のダイナミックメタデータをリアルタイムの環境光情報と組み合わせることで、シーンごとにディスプレイの輝度レベルを自動的に最適化するとしている。

HDRコンテンツは制作スタジオなどの暗室で制作されるが、一方で家庭のコンテンツ視聴環境は「明るい部屋から真っ暗なホームシアターまで様々」だと説明。環境光や迷光によって、画像のディテールやコントラストが影響を受ける可能性があるが、これをHDR10+ ADAPTIVEでは改善できるという。

同社はリリース内でHDR10+の最新動向について、2020年には「多くの企業がHDR10+をサポートする製品を発表した」と言及。Qualcomm製の最新プロセッサー「Snapdragon 888」がHDR10+を搭載したほか、Realtekがセットトップボックス用のHDR10+対応SoCを発表、デノンとマランツは13台のHDR10+対応AVレシーバーを発売した。

またコンテンツ面では、アカデミー賞作品賞受賞作品『パラサイト 半地下の家族』をはじめ、HDR10+技術を活用したブルーレイディスクが多数発売されているとアピール。ドイツのMagenta TVと韓国のWatchaはHDR10+番組を配信開始するなど、「HDR10+コンテンツの配信が世界的に拡大」していると説明した。

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