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「Daikin Support Life」

ダイキン、離れて暮らす高齢者を見守るルームエアコン連動型見守りシステムを新発売

2020/05/18 PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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■生活リズム維持や暑さ対策で健康な生活をサポート

ダイキン工業は、人の生体情報から解析した在室や就寝・起床の状況を離れた場所からスマートフォンで確認でき、さらに、状況に応じてエアコンを自動制御できるルームエアコン連動型見守りシステム「Daikin Support Life(ダイキンサポートライフ)」の発売を開始した。

65歳以上の一人暮らしをする高齢者は男女ともに増加傾向にある。内閣府の調査によると、昭和55(1980)年には男性約19万人、女性約69万人、65歳以上人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%であった。それが平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人、65歳以上人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%へと増加する。

今後、単身高齢者の生活リズムの乱れや屋内での熱中症などで体調を崩すリスクがさらに高まることが懸念される中、このたび発売された「Daikin Support Life」は、離れて暮らす親に頻繁に会いづらく毎日電話するなどしていた家族の負担や、過度に干渉されることにストレスを感じる親などのニーズに応える“適度な見守り方”を実現する新しいシステムとして開発されたもの。専用のスマートフォンアプリ「Daikin Support Life」と、専用のセンサーデバイス「見守り機能付き無線LAN接続アダプター」で構成される。

スマートフォンアプリ「Daikin Support Life」

センサーデバイス「見守り機能付き無線LAN接続アダプター」

センサーから放射したマイクロ波のドップラー効果を用いて、人のわずかな動き(脈拍・体動・呼吸)を検知し、離れて住む人の在室状況や就寝・起床の状況を解析。解析した情報は約10分ごとに更新され、専用アプリで離れた場所から確認できる。対象者の生活リズムの変化や乱れなど、体調不良の予兆に気づくきっかけとなる。

在室状況や就寝・起床の状況を解析した情報を離れた場所から確認できる

一週間の生活リズムが一覧でき、最大一カ月分を時系列で確認できる。起床時刻が普段と大きく違うなどの気になる変化を把握できる。専用アプリはひとつのIDで最大10台のセンサーを一括管理できるため、複数の部屋がある住宅や老健施設などでも各部屋の状況確認が可能だ。在室や就寝の状況のみの把握とすることで、見守る側・見守られる側の心理的負担を軽減する。

また、同社のルームエアコンと連携するのも大きな特長のひとつで、人の在室時に室内の温度と湿度が熱中症の警戒が必要な値に上昇すると、エアコンが自動で冷房運転を始める「高温防止運転機能」、就寝を検知すると、睡眠に適した運転に自動で切り換える「おやすみ制御機能」を搭載し、温度変化に気付きづらい高齢者の暑さ対策や快眠の補助も可能とする。

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