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エントリーモデル「FA1J」も同日発売

FiiO、3Dプリント採用のユニバーサルIEM「FA7J」。BAドライバー4基搭載

公開日 2019/05/24 11:33 編集部:平山洸太
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エミライは、同社が取り扱うFiiO ElectronicsのユニバーサルIEM「FA7J」「FA1J」を6月7日に発売する。価格はともにオープンだが、FA7Jは38,000円前後、FA1Jは12,500円前後での実売が予想される。

「FA7J」

「FA1J」

フルBAタイプのユニバーサルIEMとしてラインナップされるモデル。FA7Jがハイクラスモデル、FA1Jがエントリーモデルとして位置づけられる。フェイスプレートのカラーはどちらもスモーク・ジオメトリックで、シェル色はともにクリアとなる。2月にポタ研でも展示されていたモデルの発売が決定されたかたち(関連ニュース)。

FA7Jでは、Knowles製のBAドライバーを4基搭載。低域用に通常のBAドライバーより大きなダイヤフラムを持つ「CI-22955」を採用し、中域には高い実績を誇るという「ED-29689」、高域には、専用カスタマイズを施したデュアルBAドライバー「SWFK-31736」を搭載する。

搭載BAドライバーのイメージ

これらのBAドライバーに加えて、4ウェイ・クロスオーバー・ネットワークを搭載。日本市場向けカスタム設計とのことで、より色付けの少ないモニター志向のチューニングを施したとのこと。これにより、「ダイナミックな低域、澄み切ったボーカル、高い分解能ながら粗さのない滑らかな高域を持つリファレンス・サウンド、そして広大な広がりと深い奥行をもった音場表現」を目指したという。

シェルは、HeyGearsとの共同開発により、最大25ミクロンの印刷解像度によるDLP(Digital Light Processing)方式 3Dプリント技術で製造される。形状は世界中の多くの耳型をサンプリングし、快適性に関するフィードバックを集めることで決定された。

素材には、耐久性が高く退色しにくいという、EUクラスIIa医療機器規則適合の高透明度樹脂シェル素材を採用。ペアで60分間を要するという3Dプリントによって精密に製造が行われる。また内部の樹脂充填率が高いため、シェルの共振も防ぐとする。

ケーブルには銀メッキ高純度単結晶銅線を導体に使用する。長さは1.2mで、プレーヤー端子はL字型。リケーブルにも対応し、イヤホン側端子にMMCXを採用する。またイヤーピースは合計13種類が付属。内訳は、バランス重視、低音重視、ボーカル重視の3タイプがそれぞれ3サイズ(S/M/L)、フォーム型(Mサイズ/3ペア)、2段フランジ型(Mサイズ/1ペア)となっている。

付属品一式

ハイレゾにも対応し、再生周波数帯域は20-40kHz。能率は110dB/mWで、インピーダンスは23Ω。重さはケーブルを含まない状態で、5.3g。

FA1Jでは、Knowlesの共同開発によるカスタムBAドライバー「ED-33357」を1基搭載。日本市場向けとして音導管を特別設計するなど、アコースティックチューニングが施される。これにより、より色付けの少ないモニター志向のチューニングを目指した。

搭載BAドライバーのイメージ

シェルはFA7Jと同様に最大25ミクロンの解像度をもつ3Dプリントで製造し、世界中の耳型をサンプリングすることで形状を決定した。素材には高透明度樹脂を採用し、内部の樹脂充填率が高いため、シェルの共振も防ぐとする。

ケーブルには銀メッキ高純度無酸素銅線を導体に使用する。長さは1.2mで、プレーヤー端子はL字型。リケーブルにも対応し、イヤホン側端子にMMCXを採用している。イヤーピースはS/M/Lの3サイズがそれぞれ2種類付属する。

付属品一式

再生周波数帯域は20-20kHzで、ハイレゾには対応しない。能率は111dB/mWで、インピーダンスは15Ω。重さはケーブルを含まない状態で4.5g。

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