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「自分が体験した映像への驚きを、多くの人に届けたい」

水谷豊監督『轢き逃げ −最高の最悪な日−』が日本初ドルビーシネマ作品に

公開日 2019/03/22 10:05 編集部:押野 由宇
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5月10日(金)公開の水谷 豊監督第2作『轢き逃げ −最高の最悪な日−』に、Dolby Cinema(ドルビーシネマ)が日本映画において初採用されることが決定した。

『轢き逃げ −最高の最悪な日−』ポスタービジュアル (C)2019映画「轢き逃げ」製作委員会

ドルビーシネマは、映像技術「Dolby Vision(ドルビービジョン)」と立体音響技術の「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」を採用し、さらにインテリアカラー、空間デザイン、座席アレンジメントなどのシアターデザインと合わせることで、「究極のシネマ体験」を実現するという技術。

『ボヘミアン・ラプソディ』『アリー/ スター誕生』『ローマ/ROMA』など、アカデミー賞ノミネート作品のほぼ全作品に採用されており、日本では昨年11月にT-JOY博多、そして5月にMOVIXさいたまにドルビーシネマがオープンする(関連ニュース)。

このシネマフォーマットを水谷監督が採用したのは、「自分が体験した映像への驚きを、多くの人に届けたい」という思いからであり、そのきっかけは3〜4年前に本作でもタッグを組む会田撮影監督がテスト用に撮った、最新技術であるHDR映像を見たことであるという。

従来の映像より明るさの幅を表現できるHDR映像を見た衝撃は水谷監督の心に深く残り、これを多くの人へ届けたいと思う中で、HDR技術を活かしたドルビーシネマに出会い、その思いが結実したというのだ。

また、日本映画のドルビーシネマ化では字幕を読むということがないことから、没入感の邪魔になる要素がなく、「ドルビーシネマの凄みを本当の意味でわれわれ日本人に与えてくれるはず」と公式サイトでは説明されている。

水谷監督は「以前、会田撮影監督から見せてもらった最新鋭の映像のことが頭から離れず、『いつか日本でも』という思いを持っていました。その思いを叶えてくれるドルビーシネマに幸運にも出会い、この作品が日本映画初となることを嬉しく思います。日本映画でもドルビーアトモスが導入されはじめ、本作のドルビービジョン採用から、ドルビーシネマの可能性を取り入れることで、日本映画の映像表現や未来が変わっていくと思います。観客も、より集中できる環境で映画を楽しめるようになれば、感じ方がより複雑になり、生々しく心に響くのではないかと期待しています」とコメントしている。

出演は中山麻聖、石田法嗣、小林涼子、毎熊克哉、水谷豊、檀ふみ、岸部一徳。監督・脚本は水谷豊が務め、撮影監督を会田正裕、音楽を佐藤準が担当。テーマソングは手嶌葵「こころをこめて」が起用されている。

〜〜あらすじ〜〜

ある地方都市で起きた交通事故。一人の女性が命を落とし、轢き逃げ事件へと変わる。車を運転していた青年・宗方秀一、助手席に乗っていた親友・森田輝。
二人は秀一の結婚式の打合せに急いでいた。婚約者は大手ゼネコン副社長の娘・白河早苗。悲しみにくれる被害者の両親、時山光央と千鶴子。その事件を担当するベテラン刑事・柳公三郎と新米刑事・前田俊。

平穏な日常から否応なく事件に巻き込まれ、それぞれの人生が複雑に絡み合い、抱える心情が浮き彫りになっていく。彼らの心の奥底に何があったのか? 何が生まれたのか? その悲劇の先に、彼らは何を見つけられるのか? だが、「真相」はまだ深い闇の中にあった・・・。
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