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ハイエンド据え置き機で培った独自FPGA技術を投入

SOUNDAWARE、デュアルDAC/フルバランス構成の旗艦DAC「M2PRO」。約11.5万円

2019/03/19 編集部:小野佳希
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IC-CONNECTは、同社が取り扱う中国SOUNDAWAREブランドより、デュアルDACのフルバランス出力仕様で独自のFPGA技術を投入したポータブルプレーヤー「M2PRO」を3月22日に発売する。オープン価格だが115,000円前後での実売が予想される。

M2PRO。本体色は2色のカラーバリエーションを用意

SOUNDAWARE社は、チップ、デジタルオーディオプロセッシング、オーディオパワーテクノロジー、オペレーティングシステムなどの設計に特化したオーディオメーカーとして、中国国内で様々なメーカーへ技術供給をしてきた企業。FPGAアーキテクチャのロジック、ハードウェア、スキームなどを、デジタルオーディオ再生における独自のアーキテクチャとして開発しており、据え置き型のハイエンド・ネットワークトランスポートなども展開している。また、2018年度の中国10大Hi-Fiヘッドフォン再生機器メーカーとして中国国内での賞を受賞したという。

今回の「M2Pro」は同ブランド3代目となるポータプルプレーヤー。最大でDSD128(5.6MHz、ISO/DSF/DFF)再生に対応し、イヤホン端子は2.5mm 4極(8−600Ω)と3.5mmステレオミニ(8−300Ω)を装備している。また、オーディオ出力には同軸デジタル(PCM 192kHz、DSD、DoP対応。3.5mmヘッドホン端子併用)と、ライン出力も備えている。

カップリングコンデンサーを排除し、独自のFPGA技術を駆使したフルバランス・プレーヤーに仕上げたと同社は説明。「原音忠実を追及すると共にサウンドの美しさも追及した」とアピールしている。

同社の据え置き型ハイエンドのネットワークトランスポーター「A300」で利用されるFPGAアーキテクチャーと同様の最新技術を投入。また、デュアルDACによるデュアルモノラル構成のフルバランス出力を備えている。

カップリングコンデンサーを排除した理由について同社は「カップリングコンデンサーの価格はグレードにより様々だが、回路上にある以上サウンド への影響は否めない。主に情報の減衰、解像度の減少、位相の歪、サウンドが太くなる薄くなるなど、様々な影響がでる」と説明。「オーディオ製品は必ずしもカップリングコンデンサーを必要とはしない」とし、「M2Proはコンパクトな本体から良くも悪くもサウンドに影響が出やすく、ノイズの元になりやすいカップリングコンデンサーを排除しフル DC回路を実現した。これは単純なノイズ対策ではなく高出力時にも歪が少ない環境を実現している」とアピールしている。

新設計のLPF回路を採用し、コモンモードノイズの除去能力を強化。また、独自のXMOSインターフェ―ス技術により、FPGA による WordClockで統一されたデータ処理を実現し、これにより、USB-DACモードもジッタ―が低く一貫した高品質なサウンド体験が可能だとしている。

そして、約20チャンネルのリニア電源は、超低ノイズ設計によってμVクラスまでノイズを低減しているとのこと。また、30を超える高性能AVX高周波低抵抗タンタルコンデンサを使用し、その他も、COG基準をはるかに超える複合コンデンサを使用しているという。さらに、周辺パーツにも、モレックス、アルプス、ウルト等の有名ブランドの製品を使用している。

300Ωの高インピーダンスのヘッドホンを利用した場合でも約10時間の稼働時間を実現。また、デジタル出力の場合は、最長20時間再生を実現している。

周波数特性は20Hz-20kHz(+-0.2db)で、THD+N(44.1kHz/24bit)は0.0006x%、S/N比が116db、質量は約175g。

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