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パネル製造コストを抑える新技術も内蔵

サムスン、8Kディスプレイ用の高速ドライバICを開発。8Kテレビ設計がより自由に

公開日 2019/01/30 16:56 編集部:成藤 正宣
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サムスンは現地時間の1月29日、業界トップクラスとなる最大4Gbpsのデータ転送速度を実現するという8Kディスプレイ向けドライバIC(DDI)、「S6CT93P」を発表した。

サムスンが高速通信対応の8Kテレビ向けDDIを開発

S6CT93Pは、同社のテレビ向けインターフェース標準規格の新バージョン「USI-T 2.0」に準拠しており、従来バージョンの「USI-T 1.0」と比較して2倍のデータ転送速度を実現。ディスプレイのシステムパフォーマンスが大幅に向上するため、8K画像処理のために必要な追加コンポーネントの量を抑えることができる。

この結果、8Kディスプレイ設計の自由度が増し、例えば65インチ以上の大型モデルでスリム/ベゼルレスのようなデザインも設計可能になるという。

またUSI-T2.0では、液晶パネルのコントロールに必要な信号を生成するタイミングコントローラと、液晶パネル内のDDI間を繋ぐ双方向チャンネルを利用した機能「スマートイコライザ」もサポートする。液晶パネル内のDDIの調整を、ひとつひとつ手動で行うのではなく一括してプログラムできるという機能で、ビットエラーの可能性やパネル製造に必要なリソースを削減できるとしている。

同社システムLSIマーケティング部門のヴァイス・プレジデント、Ben K. Hur氏は、「真の8K解像度を実現するためには、パネル内インターフェースがハイスピードな4Gbpsをサポートすることが不可欠。USI-T 2.0に準拠したS6CT93Pは、プレミアムディスプレイに素晴らしい8K映像をもたらし、大画面テレビでの映像体験を新しいレベルに引き上げるだろう」とコメントしている。

S6CT93PのサンプルやUSI-T2.0インターフェースのライセンスは、既に入手可能な状態となっている。

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