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直販価格 231,984円

EIZO、HDR対応の27型液晶モニター “ColorEdge”「CG279X」。コントラストが1300:1に向上

2018/10/19 編集部:平山洸太
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EIZO(株)は、27型カラーマネジメント液晶モニター「ColorEdge CG279X」を11月2日に発売する。価格はオープンだが、直販サイトでは231,984円(税込)で販売される。

「ColorEdge CG279X」

ColorEdgeは、映像制作やプロフェッショナルフォト、プリプレスなどの厳密な色管理が求められるユーザーをターゲットにした液晶モニターシリーズ。本機種はColorEdge CG277の後継となり、新機能として映像制作用のHDR表示に対応した。

HDR表示は、配信・映画製作向けの「PQ方式」と、放送向けの「Hybrid Log Gamma(HLG)方式」に対応し、4K/8K放送の色基準となる「BT.2020」や、デジタルシネマ規格「DCI」といったカラーモードを搭載する。カラーモードは前面のボタンから切り替えて使用することができる。

画面解像度は2,560×1,440で、アンチグレアのIPSパネルを採用する。コントラストは前機種の1000:1から1300:1に向上した。バックライトは広色域LEDで、表示のちらつきが気になりにくい調光方式が採用された。

Adobe RGBカバー率99%で、DCI-P3のカバー率は98%。3D-LUTにより正確な色表示を実現するほか、工場でRGB各色のすべての階調が理想のガンマ値になるように調整される。ムラの起こりにくい表示を目指すデジタルユニフォミティ補正回路も搭載する。

温度センシング・温度推定技術に対応。内部の温度センサーにより内部の温度を計測、くわえて周囲の温度変化を推定することで、階調・色度・輝度に対して適切な補正を行い、正確な表示を維持するとする。またこの機能は、AIを活用することで従来機種から精度が向上した。

キャリブレーションセンサーを本体に内蔵。モニターの正しい表示を保つためにセリフキャリブレーションが自動的に実施される。従来種ではセリフキャリブレーション中は作業ができなかったが、作業画面を表示させたまま行えるようになった。

キャリブレーションセンサー内蔵

カラーマネジメントソフトウェアは「ColorNavigator 7」に対応。「ColorNavigator 6」と「ColorNavigator NX」が統合されたもので、11月2日の発売にあわせて公開される。

表示が安定するまでの時間は約3分。従来機種の7分から短縮されている。また、ズーム機能や色域外警告機能といった映像制作専用機能も搭載する。

USB Type-C端子を搭載し、ケーブル1本で映像信号とUSB信号を伝送できる。ほか、映像端子はDVI、HDMI、DisplayPortを各1系統、USB端子は出力(TypeB)を1系統、出力(TypeA)を2系統搭載、映像入力は10bitに対応する。

筐体サイズは従来からスリム化が行われ、モニター下部のベゼル幅は約46%減少、質量は12.7kgから10.3kgへ19%軽量化された。

ベゼルが狭くなり、軽量化された

外形寸法は638W×415.9〜570.9H×265Dmm(フード未装着)で、質量は約10.3kg(フード未装着)。最大消費電力は111W、標準消費電力は32W。輝度は350cd/m2で、視野角は水平・垂直ともに178度、応答速度は13ms。マグネット式の遮光フードが付属し、5年間保証、購入から6ヶ月の無輝点保証に対応する。

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