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テレビだけにとどまらない8Kワールドをデモ

<CEATEC>シャープ、IP配信やインタラクティブ絵画鑑賞など8Kエコシステムを大々的にアピール

2018/10/15 編集部:小野佳希
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IT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2018」の開幕を明日10月16日に控え、プレス向けに一部のブースが事前公開された。シャープブースでは、本日発表した8Kテレビ「AQUOS 8K」第二世代モデルを始めとする8K製品や、AIoTなど幅広い展示を実施。本稿では8K関連を中心にレポートする。

同社ブースには、世界初の8Kチューナー内蔵液晶テレビ“AQUOS 8K”や「AQUOS 8Kチューナー」など、本日発表されたばかりの新製品群が登場。いち早く“AQUOS 8Kワールド”を体験できるようになっている。

発表されたばかりの8K対応新製品群を体験可能

また、8K IP配信や5G技術を活用した8Kマルチチャンネル同期伝送など、8Kソリューションも提案。

IP配信では、自社クラウドに8Kコンテンツをアップロードし、ユーザーからの指示に応じてオンデマンドで配信するというもの。タブレットでコンテンツを選ぶと、選択した8Kコンテンツが“AQUOS 8K”に表示されるデモを行っている。将来的には8Kライブストリーミング配信も視野に入れているという。

横のタブレットでコンテンツを選ぶとテレビの8K映像が切り替わる

8Kマルチチャンネル同期伝送は、8Kカメラ3台での同期撮影した映像を、5Gを活用して8Kマルチ画面として表示させるというもの。例えば、サッカーで最初のパスを出すA選手、そのパスを受けるB選手、B選手からさらにその先のパスを待つC選手といった別々の選手の動きをそれぞれ8Kで撮影し、視聴者側にはマルチ映像として表示させる。2020年の5Gサービスに向けて様々な5G対応機器を提供予定だという。

8K映像をマルチ表示

また、映像制作者への8Kワークフローも提案。アストロデザインの転送ボックス「HB-7517」やグラスバレーのワークステーション「HDWS 8K」などと組み合わせることで、8K 60p映像を高速レスポンスで編集可能だとアピールしている。

8K映像の編集ワークフローも紹介

さらに、70型の8Kタッチパネルモニターを使った“触れる8Kミュージアム”などの8Kソリューションもデモ。超高解像度(デモでは8億画素の絵画や昆虫の写真などを用意)の写真や画像を、ピンチイン/ピンチアウトで拡大縮小したり、細部の説明テキストをオーバーレイ表示させるなど、8Kによって美術や教育分野もさらに進化可能であることをデモしている。

超高精細データを利用することで絵画の細部までじっくりと確認可能に

また、会社やコンビニにあるプリンター複合機で身の回りのものをスキャンして手軽に8Kコンテンツを作れるようにするソリューションや、スマートフォンのジャイロセンサーを活用することで8Kの3D CGデータを自由な角度から視聴できるソリューションも披露。

複合コピー機で8Kコンテンツを簡単に作成できるようにするデモ

そのほか45インチの4Kモニター4枚を使用しての90インチ8Kマルチモニターも参考展示

さらに、HDRや120fps表示に対応し広視野角補正機能も有する8K TV映像処理用SoCや、8K TV用のチューナーフロントエンド、8Kカメラ用CMOSイメージセンサーといったデバイスも参考展示。同社が持つ総合的な8K能力をアピールしている。。

スマホを傾けるとテレビの8K 3D CGデータも連動して動く

8Kテレビ用SoC

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