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ブースではSL-1000Rを披露

【HIGH END】テクニクス、新コンパクトオーディオ “OTTAVA S”「SC-C50」。3.1chスピーカー搭載

2018/05/11 編集部:小澤貴信
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独ミュンヘンで開催される世界最大規模のオーディオショウ「HIGH END 2018 MUNICH」が、現地時間10日にプレス・デイを迎えた。テクニクスは、Chromecast Built-in対応のWi-Fiスピーカー“OTTAVA S”「SC-C50」を披露した。欧州では10月の発売を予定しており、価格は750ユーロ前後になる見込みという。日本への導入については現時点でアナウンスされていない。

テクニクスのブース

“OTTAVA S”「SC-C50」

Wi-Fi/Bluetoothを内蔵したワイヤレススピーカー。Chromecast Built-in対応により、スマートフォンなどからのストリーミング再生やマルチルーム再生に対応。Googleアシスタントによる音声操作も可能となっている。

ネットワークやUSB-A端子経由によるハイレゾ再生にも対応。最大384kHz/24bitのWAV・AIFF・FLAC、最大5.6MHzのDSDなどが再生できる。光デジタル入力、ステレオミニ入力も備えている。

ホワイトモデルも用意されていた

音楽ストリーミングの再生にも対応。Spotify、TIDAL、DEEZER、各種インターネットラジオの再生が行える。BluetoothはSBC、AACに対応する。

音質面については、ワンボディのオーディオシステムながら広大なサウンドステージを再現できることが特徴。これを実現するのが独特のスピーカー構成で、円弧型の本体正面にトゥイーターとミッドレンジを3基ずつ同軸構成で配置。これにサブウーファーを加えた3.1ch構成とする。本体前面の3ch分のスピーカーは、左にLch、右にRch、中央にL+Rchの信号が割り振られる。これにより広大なサウンドステージを実現すると共に、スピーカーから離れた位置でも豊かなステレオイメージが体感できるという。

フロントグリルを外したところ

3基のトゥイーターはφ16mmで、50kHzまでの再生が可能。3基のミッドレンジはφ65mm。サブウーファーはφ120mmで、大口径のストレート・ロングポートが組み合わされている。これら合計7基のユニットを、合計100Wの3.1chアンプで駆動する。アンプには同社のフルデジタルアンプ「JENO Engine」を採用し、アンプの特性を最適化する負荷適合アルゴリズム「LAPC」も用いられるなど、テクニクスのフルサイズ・コンポーネントで培われた技術も多数投入されている。

本体は円錐状の脚部で支えられている

リスニング環境に合わせてサウンドを最適化する独自の音場補正機能「Space Tune」も進化。昨年発売された“OTTAVA f”「SC-C70」では、iOS向けのテクニクス専用アプリによって、iPhoneやiPadのマイクを用いて測定を行っていた。これに対してSC-C50は本体にマイクを内蔵。アプリなしで、ワンタッチでSpace Tuneによる補正を行える。3つのプリセットモードも用意している。

エレガントなデザインも印象的で、厚みのあるアルミ製トップパネルを採用。パネル中央に有機ELの円形ディスプレイを用意し、その周囲をリング・キーで囲んでいる。背面はルーバー状になっており、デザインと放熱の両方を担っている。ユニットを支えるボディ部にはグラスファイバーが用いられている。外形寸法は375W×220H×197Dmm、質量は7.6kg。

アルミ製トップパネルを採用。円形の有機ELディスプレイを配置

背面はルーバー状になっている。入力端子も背面に備える

テクニクスのブースでは、最上位アナログレコードプレーヤー「SL-1000R」も披露。テクニクスのReferenceクラスのシステムと組み合わせてデモンストレーションが行われ、欧州の関係者からも注目を集めていた。

SL-1200Gのデモも行われていた

ブースでデモが行われていたSL-1000R。追加ベースを用いてSME製のトーンアームも組み合わせていた


ブースではやはりSL-1000Rを大きく展示していた

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