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有機ELは設置性向上

<CES>ソニー、4K/HDR有機ELテレビ「A8F」シリーズ。液晶テレビ「X900F」は85型も販売

2018/01/09 編集部:風間雄介
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米ラスベガスで1月9日から開催される「2018 International CES」。ソニーは、4K/HDR対応有機ELテレビの新モデル「A8F」シリーズと、85型の大型サイズも用意した液晶テレビ「X900F」シリーズを発表した。

ソニー「A8F」シリーズ

有機ELテレビ「A8F」シリーズは、米国での発売は5月頃を予定する。日本での発売は未定。サイズは65V型と55型で、65V型は3,500ドル前後、55V型は2,500ドル前後での販売を予定する。現在のところ77型は設定されていない。

「A8F」シリーズの機能やスペックは、A1シリーズ(北米ではA1Eシリーズ)と非常に似通っている。A8Fシリーズが登場したあともA1シリーズは併売されるが、価格もA1とA8Fは同じだ。

A1シリーズと同様、4K高画質プロセッサー「X1 Extreme」と、画面を振動させるアコースティックサーフェスを搭載。またAndroid TVを搭載しているのも同じだ。

横から見たところ。画面が直立している

背面部。画面から音を出すアコースティックサーフェースやウーファー部を搭載している

さらにA8Fはドルビービジョンに対応しているが、A1もアップデートですでに対応しており、これについても同じ仕様だ。

異なるのはスタンド部だ。A1シリーズは少し斜めにディスプレイが傾くスタイルになっていたが、A8Fでは薄く目立たず、奥行きの短いスタンドを採用。これにより画面が垂直になり、これまで設置しづらかったユーザーにも導入しやすくした。

同社説明員は「A1はスタンド一体型のサブウーファーありきで開発したが、あれが邪魔とか、壁掛けがしづらいという声もあった。このためA8Fでは設置性を高めた」という。

有機ELパネルの世代などについてはノーコメントとのことだったが、パネル輝度自体は同じとのこと。ただ、A8Fの方が輝度が高く感じられるような信号処理を変更し、それにあわせて映像のチューニングも行っているという。具体的には、有機ELパネルのカラーボリュームの特性にあわせる際の入力信号処理過程を見直した。これによって、結果的に輝度が高く感じられるようになったとのことだ。

液晶テレビ「X900F」シリーズ

液晶テレビ「X900F」シリーズは、A8Fと同様、プロセッサーに「X1 Extreme」を搭載。また新技術「X-Motion Clarity」によって、動画応答性能を大幅に高めた。X-Motion Clarityは黒挿入技術で、これによって動きボケを抑える。黒を挿みながら輝度を落とさない工夫を施しているという。

「X900F」シリーズ(85型)

画面サイズは85/75/65/55/49型で、特に85型を展開することが注目される。価格は85型が6,000ドル前後、75型が3,500ドル前後、65型が2,500ドル前後、55V型が1,500ドル前後、49V型が1,000ドル前後となる。

HDR関連では、オブジェクトベースのHDRリマスター、スーパーbitマッピング4K HDR、デュアルデータベースプロセッシングを搭載。またダイナミックレンジを広げる「X-tended Dynamic Range PRO 6x」も搭載し、XDR contrastに比べて6倍のコントラストを実現するという。

85型を横から撮影

Android TVを採用し、Google Assistant built-inも採用。声で話しかけるだけで様々な操作が行える。

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