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カラーを合わせたイヤホン「CH5T」の新色も

パイオニア、ミニDAP“private”の入門機「XDP-20」。ツインDAC構成/バランス対応で約3.4万円

2017/11/13 編集部:小澤貴信
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オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、パイオニアブランドのミニDAP“private”のエントリーモデルとして「XDP-20」を12月中旬より発売する。価格はオープンだが、34,000円前後での実売が予想される。

「XDP-20」

今年3月に登場した「XDP-30R」に続く、パイオニアのミニDAP(デジタルオーディオプレーヤー)“private”の新モデル。エントリークラスという位置付けだが、DACに「ES9018C2M」を合計2基、アンプに「ES9601K」を合計2基、左右独立で搭載するツインDAC構成をXDP-30Rから継承。3.5mm端子によるアンバランス駆動に加えて、2.5mm端子によるバランス駆動に対応する。

こちらは「XDP-20」のホワイト

再生対応フォーマットも上位機から継承。192kHz/32bitまでのFLAC/WAV/MQA、5.6MHz DSDのネイティブ再生に対応する。一方、価格はXDP-30Rより約6,000円抑えている。

より手頃な入門機として“Round fit”をコンセプトとした新デザインを採用。マット仕上げの「ホワイト」、メタリックな「ネイビーブルー」、偏光パールを施した「ピンク」と質感の異なる3色をラインナップする。ボリュームはXDP-R30がホイール式だったのに対して、こちらはボタン式となった。

“ピンク”の背面

こちらは“ホワイト”のボタン部。パールピンク色でボタンがあしらわれている

機能面でもXDP-30Rを基本的に継承。micro SDカードスロットは引き続き2系統を搭載。内蔵ストレージは16GBを搭載。合わせて最大528GBまでストレージを拡張できる。

ディスプレイはタッチ方式で、インターフェースも基本はXDP-30Rを踏襲している。2.4GHz/5GHzのWi-Fi、Bluetoothも内蔵している。後日のアップデートにて、USB/OTGデジタル出力にも対応予定となっている。

上位モデル XDP-30Rの音質設計や操作性を継承

XDP-30RからツインDAC構成を継承。DACにはESS「ES9018C2M」、アンプには「9601K」を採用、それぞれ2基を1対としてシンメトリーに配置したフルバランス回路を構成する。加えて電源ノイズやデジタルノイズの影響を低減するオーディオ回路設計とすることで、S/Nのよいクリアかつ広がりのあるサウンドを実現したという。

Hi-bit32モードを備え、16bitまたは24bitの音源を32bitまで拡張して、アナログライクなサウンドを再現することが可能。また、アップサンプリング機能も搭載しており、圧縮音源や44.1kHzのCD音源を、96kHz/88.2kHzや192kHz/176.4kHzに変換して再生できる。ファイル音源はもちろん、音楽ストリーミングもアップサンプリングが可能だ。

3.5mm端子に加えて、2.5mmバランス端子も搭載

10バンドのイコライザー機能を搭載。6種類のプリセット(Flat/Pop/Rock/Jazz/Dance/Vocal)に加え、プリセットをカスタマイズして最大3つまで好みの調整値を保存できる。

その他、SHARP/SLOW/SHORTの3モードが切り替えできるデジタルフィルター、7ステップでジッターノイズの低減を追い込めるロックレンジアジャスト機能、5段階の調節が可能なBass Enhancerなども搭載する。

Wi-Fi経由でインターネットラジオ radiko.jpやTuneInを試聴可能。また、e-onkyo musicダウンローダー機能によりPCレスで本体へハイレゾ音源を直接ダウンロードできる。Wi-Fi経由でのファームウェア・アップデートにも対応している。

Bluetoothは4.0に対応。iPhoneやAndroidスマートフォンから本機をBluetooth経由で遠隔操作できる「Pioneer DuoRemote App」にも対応する。

2.4インチの静電式タッチパネルを採用。ディスプレイのコンパクトさを活かして、持ち直すことなく片手で操作ができるUI設計を上位機から踏襲する。スクロールバーやインデックス表示による検索性の高い操作、ホーム画面に配した6つのショートカットアイコン、フォルダ再生やタグソート再生の使い分けなど、PRIVATEならではの操作性を本機も備えている。

ユーザーインターフェースは基本的にXDP-30Rを継承

実用最大出力はアンバランスが75mW+75mW、バランスが150mW+150mWとなる。全高調波歪率は0.006 %以下(1kHz/32 Ω/1 mW時)、S/Nは115 dB以上(1kHz/32Ω/BW=22kHz/A-weighted)、再生周波数帯域は20Hz〜80kHz、インピーダンスはアンバランスが16〜300Ω、バランスが32〜600Ω。

外形寸法は98.2W×16H×64.5Dmm、質量は125g。

なお、本体のデザインを活かせるハード透明タイプのPCバスタブタイプケース「XDP-APC020(CL)」、上質感のあるPUバスタブタイプケース「XDP-APC020(B)」も別売にて用意される。

専用ケースの「XDP-APC020(CL)」(左)と「XDP-APC020(B)」(右)

XDP-20にカラーを合わせた「CH5T」新色も登場

また、イヤホン「CH5T」(関連ニュース)に、XDP-20とカラーを合わせた新色も登場する。カラーはホワイトとピンクを用意し、2018年1月下旬発売を予定。市場想定価格は5,000円前後が予想される。

SE-CH5T ピンク

SE-CH5T ホワイト

CH5Tはφ9.7mmの新開発ドライバーを搭載。コンピューターでの反復解析により振幅対称性を高め、低歪化と低域感度の向上を両立。また振動板中央ドーム部の高さや形状を調整し分割振動を抑えることで、躍動感のある低域再生に加え、ハイレゾ再生に最適な伸びのある高域再生が可能としている。通気部にチューブを使った“Airflow Control Port”、ドライバーと鼓膜の位置を最適化するための独自のノズル形状なども特徴としている。

なお、XDP-20のネイビーブルーとマッチングする「ネイビーブルー」は通常ラインナップとして既に発売されている。

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製品スペックやデータを見る
  • ジャンルデジタルメモリーオーディオプレーヤー
  • ブランドPIONEER
  • 型番XDP-20
  • 発売日2017年12月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格34,000円前後)
【SPEC】●ディスプレイ2.4型静電容量タッチスクリーン ●内蔵ストレージ:16 GB(システム領域含む) ●拡張スロット:microSD×2(SDHC、SDXC 対応)、1スロット最大256GB(exFAT フォーマット) ●Bluetooth Profile: A2DP / AVRCP ●Codec:SBC ●オーディオクロック:44.1kHz / 48kHz 2 系統駆動 ●音楽再生可能ファイル:DSF / DSDIFF / MQA / FLAC / ALAC / WAV / AIFF / MP3 / AAC ●S/N比:115 dB 以上 ●再生周波数帯域:20Hz〜80kHz ●インピーダンス:16Ω〜300Ω(Unbalance) / 32Ω〜600Ω(Balanced) ●入出力端子2.5 mm 4極バランスヘッドホン出力、3.5mm 4極アンバランスヘッドホン出力(ラインアウトモード対応 / リモコン対応) ●Gain:Low / Normal / High ●再生時間15時間(FLAC 96 kHz / 24 bit、アンバランス, Wi-Fi / Bluetooth:OFF時) ●外形寸法:64.5W×98.2H×16.0Dmm ●質量:125g