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18Gbps HDMIを伝送可能

LATTICEとValensが協業。HDBaseTでのHDMI 2.1長距離伝送の先駆けに

2017/02/22 編集部:風間雄介
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Lattice Semiconductor(ラティス)とValens(バレンス)は2月7日、協業をアナウンス。4K/60p 4:4:4など、HDMI 2.0の18Gbps信号をHDBaseTで伝送するリファレンスデザインの提供を始めると発表した。

バレンス社はイスラエルに本社を構え、HDBaseTを開発し、The HDBaseT Allianceを設立したことでも知られている。HDBaseTはイーサネットケーブルを使用し、映像や音声、電力などを伝送する規格。

今回のリファレンスデザインには、バレンス社のColligoチップセット「VS2310」に加え、ラティスの低電力 HDMI2.0トランスミッター「SiI9630」と低電力HDMI2.0レシーバー「SiI9396」を採用。またラティスのASSP技術を採用して「視覚的損失のない圧縮」を行い、数マイクロ秒の遅延で4K映像を伝送できるという。

今回のリファレンスデザインはHDMI 2.0に対応したものだが、近い将来登場するHDMI 2.1では、最大48Gbpsという帯域になる(関連記事)。すると、これまでのようなHDMIケーブルで長尺ケーブルを作ることは難しくなる。今回のリファレンスデザインはそのHDMI2.1の安定した伝送に向けた先駆けになると両社では説明している。

なお、このリファレンスデザインに使われているチップを使い、4K/60p 4:4:4のHDR映像を、1本のCat5eケーブルで100mまで伝送できるソリューションを、SILORA R&D社が発表している。

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