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ニールセンデジタル調べ

スマホでの有料動画アプリ利用率は50%増。無料アプリも23%増に

公開日 2017/01/31 18:58 編集部:小澤 麻実
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ニールセン デジタルは、スマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetView」のデータをもとに、2016年12月の日本における無料/有料動画アプリの利用状況を発表した。

集計を行ったのは、無料動画アプリが「AbemaTV」「GYAO!」「TVer」「YouTube」「ニコニコ動画」。有料動画アプリが「Amazon Prime Video」「dTV」「Hulu」「Netflix」「U-NEXT」。18歳以上の男女が対象となる。

無料動画は前年同月から23%増の3,338万人、有料動画が50%増の481万人と、どちらもスマホ全体の増加率(14%増)よりも高くなった。年代別では無料/有料ともに若くなるにつれてリーチ率が高くなる傾向。

無料/有料ともにリーチ率が大きく増加


年代別では無料/有料ともに若くなるにつれてリーチ率が高くなる傾向
ひとりあたりの月間利用回数は無料動画の方が多く、月平均21回(有料は14回)。一方で一回あたりの利用時間は有料の方が多く、平均25分となった(無料は15分)。

無料/有料動画アプリの利用回数/時間の比較

ニールセン デジタルのシニアアナリスト 高木史朗氏は、無料/有料動画アプリの利用率が増加した背景について、NetflixやAbemaTVが認知獲得のためテレビCMを活用しはじめたこと、テレビの見逃し配信やオリジナルコンテンツが増加したこと、AbemaTVのような新サービスが登場したことなどが要因と分析。今後も動画サービスの利用は拡大すると見ているという。

テレビ視聴の減少が指摘されている若年層で動画アプリのリーチ率が高くなっている点については「動画アプリはテレビCMではリーチできない若い世代とコミュニケーションをとるのに適したメディアであると言えます」とした。

なお無料/有料動画アプリどちらもスマホアプリのみならずテレビやPC、タブレットなどでの視聴も行動パターンとしてあるため、「企業が消費者とコミュニケーションをとっていく上では、トータルでの視聴状況を把握したうえで、最適なデバイスやメディアの組合せにより、ターゲットにリーチしていくことが重要です」とコメントしている。

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